ポーランドの教育システム

昔のポーランドの教育システムでは小学校は7歳から8年間、普通高校は4年間、大学は5年間(医科大学は6年間)でした。1999年9月1日に新制度が導入され、小学校(シュコワ・ポツタヴォーヴァszkoła podstawowa)は6年間、中学校(ギムナジウム gimnazjum)は3年間、そして普通高校(リツェウム liceum)は3年間となりました。義務教育は中学校までで、以前の8年制から日本と同様の9年制に変わりました。

しかし2017年9月1日より再び改正(Reforma szkolna)され、1999年以前のシステムに戻りました。つまり、小学校は7歳から8年間、普通高校は4年間になります。今年の6月まで小学校6年生だった子供たちは2017年9月1日に7年生に進級しましたが、既に中学校に通っていた生徒たちは、予定通り中学校に3年通ってから卒業することになります。中学校は2019年9月1日に廃止となる予定です。

新学期は9月1日からはじまります(大学は10月から)。冬休み(フェリエ・ジモーヴェ ferie zimowe)は2月頃に2週間ほど、夏休み(ヴァカツィエ wakacje)は6月後半から8月一杯となります。その他にもクリスマス、復活祭等の休みがあります。冬休みまでが前期、それ以降が後期になり、2学期制です。公立学校は原則的に授業料は無料です。ただし、遠足や学校の催しの際にはPTA等から参加費を募ります。

公立学校の他には、私立学校、半公立半私立学校(国の助成金を受けながら、授業料等を父兄から徴収するシステム=シコワ・スポウェッチナ szkoła społeczna)があります。・公立学校への入学・編入外国人(両親のどちらもポーランド籍でない場合)として公立学校に入学・編入するのは大変困難といわざるをえません。在留邦人ではあまり例がありませんが、この場合、学校側が受け入れるかどうかを判断します。これは私立や半公立半私立学校も同様です。数少ない例では、半公立半私立学校に通っている日本人児童がいましたが、通常の公立学校では入学を受け入れられず、地区外の半公立半私立学校に偶然生徒の空きがあったので幸運にも入学できたとのことです。従って公立学校に入学・編入を希望する場合は、地元の学校に直接問い合わせるしかありません。入学時に必要とされる書類も、上記の例では何も必要なかったようですが、学校によっては様々な書類の提出を求められることは充分考えられます。

写真はparenting.plのものです。