ときめき Day Trip 〜マイダネク編〜

 

今回は、「ときめき」とは言えない場所になります。

マイダネク(Majdanek)収容所をご存知ですか?
アウシュビッツ強制収容所のことは知っていても、それがポーランドにあるのだということは、実際にポーランドに来るまで知りませんでした。アウシュビッツ強制収容所のことは知っていても、ほかにもいくつもあったという強制収容所については、今でも詳しく知りません。

そこで、ポーランド国内に何か所も残っているというそれらの収容所を訪ねてみたいと!と思って出かけたのが、ここマイダネク収容所です。特に、ここを選んだ特別な理由があるわけではないのですが、ワルシャワからの日帰りも可能な場所でした。ルブリンにあります。本当に街からすぐなので、驚きました。街の中を走っていて、大通りから一、二本道を行くと街路樹が増えいきなり視野が広がると、巨大なモニュメントが見えました。ずっと遠くまで、広大な敷地が広がっています。「ズン」とした大きな存在感です。アウシュビッツというか、ビルケナウに似ています。

あの収容所がいくつも並んで建っています。一つの建物には、たくさんの靴が展示されていました。アウシュビッツの靴の展示にも驚きましたが、ここも凄かったです。言葉になりません。

緑が広がり、見学者も少なくて、本当に静かな一帯です。ここで、わずか70年ほど前にどんなことが行われていたか、想像するのですが、想像できない・・・。ここであった事実が信じられないくらいに、時が流れたことを感じさせる「今」のマイダネクでした。

次々に運ばれてくる人々を燃やしたという焼却炉も、現存しているものはこぎれいになっていて、ここで、本当に燃やしていたの?!と疑いたくなるほど。燃やす前に、金歯などまで取ったという死体をのせた台も、本当にここに人をのせて、そんなことしていたの?!と信じられないくらいに一つポツンとあるだけでした。

日本語の解説がなく、くわしい説明のないままにまわるしかなかったので、お出かけの際には、ぜひ予習をされてから行くことをおすすめします。

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