アウシュヴィッツを訪ねて

 

第二次世界大戦中にドイツに侵略されたポーランドには、数多くの強制収容所・絶滅収容所が残っています。多くのユダヤ人やポーランド政治犯など約六百万人が命を失いました。よく知られているのは、アウシュビッツ強制収容所ですが、現在ポーランドには九カ所残っており、その中の六カ所を回ってきましたので、写真にて紹介いたします。

アウシュビッツ強制収容所博物館のガイド氏によると、ヒトラーはもともと国民投票で大統領に選出されたため、自ら選んだ国の代表の暴虐ぶりを国民のだれも否定できなくなったそうです。戦後、国際裁判にかけられたドイツ人将校は皆「私は上からの命令によってやった。」と答えたそうです。人を殺して最終的に行き着くところが責任逃れでは、亡くなった人たちが報われるはずがありません。大量虐殺は想像を絶する大惨事ですが、身近なところでも耳にする「わたしのせいじゃない」の言葉に立ち返り、自分の周りにいる人が嫌な思いをしないような学級、学校、地域、社会にしていかなければいけないと思いました。

ポーランド人に出身地を聞かれ「広島から来た。」と言うと、「オー。」と反応されます。みな「ヒロシマ」を知っているからです。平和都市ヒロシマの人間としては、ポーランドにいた意味と使命を自覚し、ポーランドで見たこと・知ったことを教育活動にも生かしていきたいと思っています。

ASKA