ポピエレツ (Popielec) – ポーランドの祝祭日

ポピエレツ(Popielec)はカトリック教会の典礼歴年のうちの一日で、日本語では「灰の水曜日」と呼ばれています。ポーランド語でもŚroda Popielcowa(シロダ・ポピエルツォヴァ)ということもあります。キリスト教徒にとってとても大切な祝日である復活祭への準備期間である四旬節は、この灰の水曜日から始まります。四旬節はキリストが荒野で40日断食したことに由来していますが、日曜日には断食をしない習慣だったため、実際には復活祭の46日前の水曜日から始まることになっています。

灰の水曜日には教会へ行き、司祭から額や頭頂部に灰で十字架のしるしをつけてもらいます。この灰は前年の「枝の主日」で使われたナツメヤシや棕櫚の枝を燃やしたものです。このとき、司祭は「 Pamiętaj, że jesteś prochem i w proch się obrócisz(あなたはちりであり、ちりにかえらねばならないものだ)」という創世記の一文、もしくは「Nawracajcie się i wierzcie w Ewangelię(回心して福音を信じなさい)」と言います。

この儀式は8世紀に始まり、11世紀にはローマ教皇ウルバヌスII世によって、全ての教会で行われるように制定されたのだそうです。2021 年のポピエレツは2月17日に当たります。

(写真はwww.polskieradio.plのものです)