ポーランドへ旅行する際の注意点

 
旅行する際の注意
ポーランドという国は、「東欧=貧しくて治安が悪い」というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、簡単にそうとも言い切れません。少なくともポーランドではテロ活動などはほとんどありませんので、アメリカやイギリスなどのように、テロ活動や銃の乱射に巻き込まれて命を落とす危険は比較的少ないでしょう。しかし小さな犯罪は頻繁に起きており、南米ほどではありませんが、すりや引ったくりは、日本の旅行者も実際に被害を受けています。ですがこれも自分で気をつけることによって十分回避することが可能です。財布や荷物はしっかり管理しておくことが重要です。かばんはかならず閉めた状態で持ち歩きましょう。椅子などに置きっ放しにするのは危険です。また、変な人に話しかけられた場合は、相手にせず、立ち止まらずに無視をするに限ります。それでもしつこく迫って来る場合は、ためらわずに大声で叫びましょう。毅然とした態度で対応すれば大丈夫です。また最近は、駅や街中では警察官が巡回し治安も良くなってきています。しかしあまり人気の無い所、深夜の一人歩きは避けた方が無難です。

両替をする際の注意
ポーランドでは、Kantor(カントル=両替所)というところで簡単に両替ができます。カントルは大きな町なら彼方此方にあるので、すぐに見つかるかと思いますが、レートは店によって様々です。また、何十万もの大金を一度に両替する場合にはレートの交渉も可能です。ただし、多種の紙幣が混ざると混乱することが多々あるので、必ず金額を確認しましょう。確認する場合にもなるべく他の人の目に触れないよう注意してください。換金したらその場ですぐにお金をしまいましょう。歩きながら財布にお金をしまったりするのは、スリにあいやすいので避けましょう。空港や駅のカントルはあまりレートが良くありません。

クレジットカードの利用・キャッシングサービス
ポーランドでも当然クレジットカードは利用できます。ほとんどの大型スーパーやショッピングセンター、レストランはクレジットカードが利用可能です。少なくとも辺鄙なところでない限りは、ATMが町の彼方此方に設置してあり、キャッシングサービスもポーランドの通貨で受けられます。

トラベラーズチェック
ポーランドでは、トラベラーズチェックを現金に換えられないわけではないですが、ほとんど流通しておらず、ポーランド人の認識度もかなり低いので、換金する際には番号のチェックなどに時間が掛かり、何かと面倒です。また、換金できるところも有名ホテルや銀行などと限られています。

その他
ちなみにポーランドではお金を数える時には足し算式になります。例えば、150円の買い物をして500円を出した場合には、日本人なら500-150=350と暗算してしまいますが、ポーランド式だとまず150にに50円玉を足して200円、それから100円を足して300円、それを更に2回繰り返して500円とするわけです。また、小さなお店などでは細かいおつりが用意されていなくて、細かいお金はないかとよく聞かれます。例えば420円の買い物をした場合に、500円をだすと80円のおつりがないので、20円ないかということになります。するとこちらは計520円ですから、お店は100円のおつりを出すというわけです。このおつりの扱いと上記の足し算式の計算方法が組み合わさると、いったい何を計算しているのかわからなくなることも頻繁にあります。もしかしたら、ポーランド人の暗算能力は日本人よりも優秀なのかもしれません。基本的には一般のお店で計算を誤魔化されることは少なく、1円単位まできちんと計算してくれるのでそれほど心配する必要はないですが、買い物しておつりをもらう際に「1groszが今無いからナシでもいい?」と言われることは時々あります。

 

(イラストはshortpoem.orgのものです)