ワイダ監督最新作「ワレサ」、ベネチア国際映画祭で上映

 
9月5日、イタリア・ベネチア国際映画祭でアンジェイ・ワイダ監督(87)の最新作「ワレサ」(原題:”Wałęsa. Człowiek z nadziei”) のワールドプレミア上映会が行われ、同監督のほか主演のロベルト・ヴィエンツケヴィッチ(Robert Więckiewicz)とアグニェシュカ・グロホフスカ(Agnieszka Grochowska)が出席しました。
非コンペティション作品にもかかわらず今回のフェスティバルの話題作のひとつと噂されていた同作品の上映会には、主人公であるレフ・ワレサ元大統領とダヌタ夫人がサプライズで登場。レッドカーペットにワレサ夫妻とワイダ監督があらわれると、会場からは大きな歓声と拍手が起こりました。

グダンスク造船所で働く電気技師が独立自主管理労働組合「連帯」を結成し、ポーランド社会主義崩壊の立役者となりのちには大統領へ就任するという、ひとりの男性の波乱の半生とそれを支える家族の姿を描いたこの映画は観客に温かく迎えられ、上映後会場は盛大なスタンディングオベーションにつつまれました。自身も「連帯」運動に参加していたワイダ監督は、ワレサ元大統領について「ポーランドの歴史において異色を放つ人物。それまでのインテリ階級の人々の誰もが成し遂げられなかったことをやり遂げた肉体労働者」とコメントしました。

同映画祭ディレクターであるアルベルト・バルベラ氏は「ワイダ監督はポーランドだけではなく世界に影響をもたらす偉大なアーティストであり、彼の功績がポーランド映画史の礎となったことは間違いない」と語り、代表作である「灰とダイヤモンド」で1958年に同映画祭批評家連盟賞を受賞したワイダ監督には今回、「世界的な映画界の伝説の人物」としてペルソール賞という功労賞が贈られました。

今回の映画祭のコンペティション部門ではイタリアのジャンフランコ・ロッシ監督のドキュメンタリー映画「Sacro GRA」が最優秀賞を受賞しました。

「ワレサ」は10月4日にポーランドで公開の予定です。

「ワレサ」公式サイト: http://www.walesafilm.pl/ (英語あり)

 

(写真はfilm.org.plのものです)