ワンコと暮らすポーランド

 
はじめまして、ワルシャワ在住のりんごと申します。
今回からワンコとの暮らしについて書かせて頂くことになりました。私はワルシャワでしか犬を飼ったことがないので日本との比較はできませんが、「ポーランドだとこういうこともあるんだ」くらいに思って頂ければ嬉しいです。

というわけで早速ですが私の愛犬をご紹介します。名前はうめちゃん、雑種のメスです。拾った犬なので正確な年齢はわかりませんが、お医者さんによると9歳から10歳ぐらいでは?とのこと。食べること・寝ることと散歩が大好きな、マイペースな子です。

現在はワルシャワの某市場の近くのアパートに住んでいます。この市場の横には公園があって、そこが毎日のお散歩コースになっています。団地なので人も多く、必ず誰かが犬の散歩をしているのを見かけます。

引っ越してきた頃、散歩に行くと必ず聞かれたのが「Jak się wabi?(名前は何ていうの?)」という質問でした。ですが私、かなり長いこと「Jak się bawi?(楽しんでる?)」と聞かれているんだと思っていました。なのでいつも「dobrze!(楽しんでますよ!)」とか答えていましたがある日、親切なお兄さんが意味を説明してくれたのです。私、10年以上ポーランドに住んでいますが、名前を聞くときは「Jak się nazywa?」なんだと思い込んでいましたよ・・・。別に使っちゃいけないというわけではないらしいですが、基本的に動物に対しては「Jak się wabi?」、人間相手だと「Jak się nazywa?」なんだそうです。そういえば「死ぬ」という単語も人間のときは「umrzeć」、動物のときは「zdychać」と別なんですよね。余談ですが「zdychać」=「死ぬ」だと思っていた外国人の男性が、好きなポーランド人の女の子のお母さんが亡くなった際、慰めようとした際に言った単語がzdychaćで、かえって彼女が怒ってしまったという話を聞いたことがあります。ポーランド語、難しいですね。

さて、「うめ」という単語はやはりポーランド人にとっては耳慣れないものなので、ほとんどの場合「え、何?」と聞かれます。そして必ず意味を聞かれますが、私の勉強不足のために梅のちゃんとしたポーランド語訳がイマイチわからないので、śliwka(プラム)と答えています。面白かったのは、「うめ」という名前を覚えていなくても意味は「śliwka」だと覚えている人がほとんどで、散歩に行くと「あらーśliwkaが来たわー」と言ってもらえたりします。名前が外国語なのでそこから話が広がることも多いです。ポーランドでペットを飼っている日本人の皆さん、ペットの名前の意味をポーランド語で覚えておくと話のネタになるかもしれませんよ。

Ume3