保護犬シェルター(ワンコと暮らすポーランド)

みなさんお久しぶりです、りんごです。ワルシャワはすっかり冬、ちらほら雪が降ることもあります。寒いです。

さて、以前にも書いたかどうかそれさえも忘れましたが、ポーランドでは基本的に犬・猫はペットショップでは販売していません(ウサギやハムスター、鳥・観賞魚は売ってます)。それではどこでワンコニャンコを手に入れるのかと言うと、ブリーダーから直接買ったり、シェルターから貰ってきて里親になったりというのがほとんどだと思います。今回はこのシェルターについて書いてみたいと思います。

うめちゃんは拾ったワンコですが、彼女の相方の太郎ちゃんはシェルターから貰って来ました。ワルシャワ近郊にはSchronisko na PaluchuSchronisko dla bezdomnych zwierząt na Józefowieというふたつの大きな保護犬シェルターがあります。太郎ちゃんはPaluchの方にいました。ワンコが欲しいなーと漠然と思って気軽にシェルターを訪れたのが甘かった。このシェルターはワルシャワのはずれにあるのですが、そこまで大きくない敷地に2000以上(当時)のワンコ達がひしめき合い、そこから出してもらおうと必死になって吠えているのです。すぐに里親が見つかりそうなワンコたちは入り口近くのケージに1匹ずつ入れられているのですが、あまりチャンスのなさそうな子達は奥のほうにある大きなケージに、2匹も3匹も一緒になって入れられていました。

そのあまりにもな状態(シェルターの施設自体のことではなく、そこから出たいと叫んでいるワンコたちのことです)に大ショックを受けた私、その日は落ち着いてワンコを品定めする余裕もなく帰途に着きました。

さてその数日後。ワンコ初心者の私と当時の相方は念のためにドッグトレーナーさんに同行をお願いし、またシェルターにやってきました。そこで目を引いたのが太郎ちゃん(その頃は名前もなく、番号で呼ばれているだけでしたが)。ワンワン吠えているほかのワンコたちの間で、ひとり吠えずに悲しそうな目をしてケージの奥で静かに丸くなっていました。当時の相方がそんな太郎ちゃんに一目惚れ。私は違うケージにいた黒いワンコがいいなと思ったので、シェルターの事務所の人に頼んでこの2匹と近所をお散歩させてもらうことにしました。そしてその結果、太郎ちゃんのほうが世話しやすいだろうとトレーナーさんに言われたのと、何より相方が譲らなかったので太郎ちゃんをお迎えすることになりました。

里親になることが決定したら、このあとには必要な手続きが待っています。ですが長くなったのでそれについてはまた次回。
(写真は現在の太郎ちゃんです)