動物のお医者さん(ワンコと暮らすポーランド)

 

みなさん明けましておめでとうございます、りんごです。皆さん楽しいクリスマスを過ごされましたか?

犬と過ごすクリスマスはどんなものかとちょっと考えてみたのですが、特に普段とは変わりません。ポーランドのクリスマスは家族で過ごすのが普通なので、親戚一同が集まっているところに犬連れで行くくらいでしょうか。普段行かない場所に行くと、知らない人たちがハムや肉のかけらをおやつにくれたりするのでワンコにとっても楽しいときではあります。

が、この「おやつをもらう」と言うのが以外に危険なんですよ。以前飼っていたワンコは、クリスマスのお呼ばれの時に大皿いっぱいに敷き詰められたスモークサーモンを食べてしまい(子供が良かれと思ってあげ続けていたらしい。こっちは別の部屋に居たために気がつかなかった)、24日の夜あたりからおなかがグルグル鳴りはじめて元気がなくなったことがあります。これ、病院連れて行かないとまずいんじゃ・・・ていうかクリスマスのこんな時に!と大パニックになりました。

ご存知の通りポーランドにおいてクリスマス(24・25・26日と3日も続く)は一年の最大イベントともいうもの。そのためみんな実家に帰ってしまうのでどこも休み。クリニックだって例外ではないのです。だから「元気なさそうだからちょっと病院へ・・・」が出来ない。

そんな時に本当に有難いのが24時間営業の獣医さんです。この時はネットで検索してたまたま出てきた獣医さんが24時間営業で、一応電話で営業しているか確認してから大急ぎで連れて行き、ちゃんと処置してもらったおかげで無事に事なきを得ました。ちなみにポーランド語で獣医はweterynarz(ヴェテリナジュ)、ペットクリニックはklinika weterynaryjna(クリニカ・ヴェテリナリィナ)、 przychodnia weterynaryjna (プシホドニア・ヴェテリナリィナ)、gabinet weterynaryjny(ガビネット・ヴェテリナリイヌィ)のどれでも大丈夫です。24時間のクリニックを検索するときはそれに「24h」や「całodobowy」、近場で探すなら自分の住んでいる地区名(Warszawa Ochota とかね)ををプラスすると良いと思います。というよりも、こういう事態になることを予想して普段からちゃんとチェックしておいたほうがいいんですね。勉強になりました。

このクリニックにはその後もお世話になっています。とある冬の深夜、雪の上を嬉しそうにお散歩していたのに突然悲鳴を上げた我が愛犬。何事かと思って見てみれば、肉球が思いっきり切れて出血していました。雪に隠れていて見えなかったのですが、ガラス瓶のかけらが落ちていたんですね。またもや慌てて病院へ。傷が深かったので縫ってもらいました。

これは1月初旬のことだったんですが、獣医さんによれば、この時期になると肉球の切れたワンコたちが多く担ぎ込まれるとのこと。何でかわかります?そうです、大晦日です。ポーランドの大晦日は日本と違って飲んで踊っての大パーティ。パーティ会場に行くまで待てずに、道でアルコールを飲んでいる人も多く(注:法律で禁止されています)、酔っ払ってその空き瓶を投げ捨てる→瓶割れる→雪積もる→ワンコそこを歩く→肉球切れる、となるわけです。ちなみに大晦日の夜は打ち上げ花火はあげるわ(素人がやっていいもんなんですかね?)爆竹は鳴らすわの大騒音なので犬が怯えます。怯えるのはうちのワンコだけではないようで、この時期になると「ペットを怖がらせるな!花火はやめよう」という声が上がります。とは言ってもそこかしこでバンバン音がするのが現状。一番いいのは一緒にいてあげることみたいです。ペット用のホメオパシーの安定剤も売っているので、試しに与えてみるのもいいかもしれません。

というわけで本年もよろしくお願いします。皆さんにとって良い年でありますように!