国立博物館以外のアートポイント☆その2 (しょこたんのまるっとワルシャワ日記)

そしてそして、個人的イチオシポーランド人画家はバルテュス(Balthus)さん。正確には、お父さんがシュラフタというポーランド貴族の息子というだけで、お母さんはドイツ人(でも実はブロツワフ出身)でパリ生まれのドイツ人、のちフランスに帰化したフランス人画家ですが☆ピカソに「二十世紀最後の巨匠」とたたえられた人です。「ネコ」と「少女」が大好きなエコール・ド・パリ♪って感じの人ですが、独学でルーブル美術館の作品を模写することで絵を勉強した人です。日本大好きで二番目の奥さん、セツコさんも日本人で画家です。

このバルテュスさんは、ピカソには絶賛されていますが、賛否が分かれる画家でもあります。「称賛と誤解だらけの,20世紀最後の巨匠」ということで、昨年日本で展覧会が行われていて、何人かのアーティストが「私もバルティスト」とかいっていたので、日本での知名度はそこそこあるかな?と思いますが、ポーランドではどうなんでしょう?

バルテュスさんの絵をみたいならばワインやさんに行きましょう♪ 特にワインに詳しくなくてもその名前は聞いたことがあると思われる「シャトー・ムートン・ロッチルト」ですが、毎年違うアーティストがエチケットを描いています。ムートンがメドック1級に格上げされた記念の年1973年は、ピカソがエチケットを飾っています。バルテュスさんは、1993年のエチケットを飾っています☆。ただし、そのエチケットはバルテュスさんお得意の少女のヌードだったのです。このへんが誤解だらけといわれている由縁ですね。アメリカでは「児童ポルノ」とされ、その年のムートンは、アメリカで発売されたエチケットには絵がないことでも有名なんです。

ムートンといえば羊、ということで、未年には日本人アーティストがエチケットを飾ることでも知られています。バルテュスさんがエチケットを飾る2年前の未年は、奥さんのセツコさんがエチケットを飾っています。夫婦でムートンのエチケットを飾ったのは、今のところこのお二人☆

ということで、ワインやさんに行けばバルテュス夫婦の絵が見られる、といいたいところですが・・・残念ながらワルシャワのワインやさんで93年と91年のムートンを見たことは今のところありません(>_<)

セツコさんがムートンのエチケットを飾った12年後の2003年の未年、誰が選ばれるか楽しみにしていたのですが、あいにくメドック1級格上げ30周年と重なったためか、ロッチルトさんの肖像画がエチケットになりました。そして2015年未年、今年こそ日本人アーティストが選ばれるかな♪そんなことも今年のワインの楽しみにしたいです☆

(写真はたまたまミラノで見つけたバルテュスさんのムートン♪)