聖母の被昇天の祝日 (Święto Wniebowzięcie Najświętszej Maryi Panny) – ポーランドの祝祭日

8月15日は聖母の被昇天の祝日です。ポーランド語ではŚwięto Wniebowzięcie Najświętszej Maryi Panny(シフィエント・ヴ二エボヴジェンチェ・ナイシフィエンチシェイ・マリイ・パンヌィ)といいます。

これは1950年、ローマ法王ピオ12世によって定められたカトリックの聖日で、聖母マリアがその人生の終わりに肉体と霊魂を伴って天国にあげられたことを記念するものです。この日は全国の教会で盛大なミサが行われますが、なんと言っても有名なのは、チェンストホヴァ(Częstochowa)のヤスナ・グラ(Jasna Góra)修道院への巡礼でしょう。8月15日を目指し、ポーランド全土から多くの巡礼者たちが集まってきます。何百キロの道のりを10数日もかけて歩いてくるグループもいれば、自転車やローラースケートに乗ってくる人たちもいたりと様々です。ちなみにこの日は国民の祝日のため、会社や商店もお休みになります。

さて、実は8月15日にはもうひとつ祝日が制定されています。それはポーランド軍の祝日(Święto Wojska Polskiego – シフィエント・ヴォイスカ・ポルスキエゴ )。これは1920年、ポーランド・ソビエト戦争でのワルシャワの戦いでポーランド軍が勝利したことを記念するもので、1992年に正式に祝日として制定されました。この日、軍と関係のある教会ではミサが行われ、墓地では亡くなった軍人たちの名前が点呼される他、ワルシャワの無名戦士の墓の前では記念式典が行われ、ポーランド共和国大統領他、政府要人が多数出席します。

(写真はsodalicja.plのものです)