Mój sposób

 
こんにちは!
Shinya Ayama と申します。
 
吉本芸人出身の役者の、
アウトサイダーな絵描きです。
 
2009年夏から、ポーランドと日本を行ったり来たりしながら絵を描き続けています。一年の半分くらいは毎年ポーランドに滞在。今年の1月、2月には、クラクフのul.Floriańskaのギャラリ―で初個展を開催しました。芸大出身ではないので、信じるものは自分の感性のみ。作品は旧市街や古い建築、家、トラムをテーマにしたものが多く、あくまで僕の空想オリジナル世界。
 
今日から、JAPOLANDで連載させて頂くことになりました。
 
ただ、よくあるポーランドで役に立つ情報や月並みな記事は書きません。自分がポーランドで経験したこと、感じたこと、思うことをエッセイ的に書いていこうと思います。
 
タイトルは、Mój sposób (ムイ・スポスブ)
英語で「My way」です。
 
 
雨が降れば、傘をさす。

けれど、傘を用意してなくて、ずぶ濡れにならざるをえない時もある。 そんな経験をすれば、天気の怪しい日には必ず傘を持参するし、濡れないための方法を考えたりする。 これが人間の学習能力というやつ。 でも、晴れた青空がずっと続けば、あの雨の日の「戦い」を忘れてしまう。だからまた傘を用意し忘れて、ずぶ濡れになったりする。

雨の傘、仕事の傘、人生の傘。

この世にはいろんな傘がある。けれど、僕は傘を持たない。あえて、ずぶ濡れになる覚悟でここまでやってきた。これからもその覚悟は変わらないだろう。そして僕にとって、ポーランドの夏は甘いものである。それは、おしゃれなカフェでポーランド人の美女に恋をしたとか、そんな与太話ではなく、初めてポーランドのワルシャワを訪れた時、朝から一日中歩き回ったせいで、日射病みたいになった。( 熱中症ではなく、日射病。)その時、文化科学宮殿のひんやりした石の階段に腰かけて、ゴクゴク飲んだペプシがめちゃめちゃうまかったなぁ…という話。陽射しが強く、空が高いポーランドの夏。僕には今でもペプシの味がする。とにかく、あんなにうまいペプシは、それからまだ一度も飲んだことがない。
 
 
※写真:Wrocław Rynek.