ちょっと変わった「通り」の名前

 
ポーランドに限らず、ヨーロッパでは通りの一本一本に名前がついている事はよく知られています。ワルシャワでももちろんほとんどの通りに名前がついており、例えば普段よく歩く通りを日本語に訳してみると、意外と新たな発見があったり、なぜその通りがそういう名前になったのか疑問が生まれてきたりすることもあります。

ショパン通り(ul. F.Chopina)やキュリー夫人通り(ul. Marii Skłodowskiej-Curie)、コペルニクス通り(ul.Mikołaja Kopernika)などポーランドの偉人の名前がついているのは当然のこと、エルサレム大通り(Al.Jerozolimskie)などの地名、フランス通り(ul.Francska)などの国名、またガンジー通り(ul.Indiry Gandhi)など世界の偉人の名前などが付いているのが普通です。でも中には思わず「へー」と言ってしまうような名前も。今回はその中からいくつかをご紹介します。

はちみつ通り (ul.Miodowa)
旧市街のそばにあるとおり。16世紀にトルンから来たパン職人がこの通りに住んでいたことからこの名前になったとか。
ジョン・レノン通り(ul.Johna Lennona)
ザ・ビートルズのメンバーであるジョン・レノンの名前が付いた小さい通り。ワジェンキ公園のすぐそばにあり、プレートのそばにはいつも花や写真・詩などが手向けられています。
歪んだ輪っか通り (ul.Krzywe Koło)
13世紀末から14世紀初頭に出来たといわれている、旧市街の中にある通り。その頃旧市街を囲っていた外壁のかたちが歪んだ輪っかのように見えたためにこの名前が付いたのだとか。
・見栄っぱり通り (ul.Próżna)
ワルシャワ中心部、地下鉄シフィエントクシスカ駅すぐにある小さな通り。戦時中から残る古いレンガ造りの建物などもある。
革命のエチュード通り (ul.Etiudy Rewolucyjnej)
言わずと知れたポーランド出身の大作曲家、フレデリック・ショパンの名曲がついた通り。
・くまのプーさん通り (ul.Kubusia Puchatka)
新世界通り(ul.Nowy Świat)から一本入ったところにある静かな通り。プレートがかわいいのでぜひ見てみてくださいね。

ここまではワルシャワの通りをご紹介しましたが、他の都市も見てみましょう。

・星の王子様通り (ul.Małego Księcia) – クラクフ
・オビ・ワン・ケノビ通り (ul.Obi-Wana Kenobiego) – グラボヴィエツ
・シンデレラ通り (ul. Kopciuszka) – ポズナン・オルシュティン・シェドリツェ
・白雪姫通り (ul.Królewny Śnieżki) – ポズナン・オルシュティン・ジェロナグラ

などなど。他にも赤ずきん通りやピーター・パン通り、長靴をはいた猫通りや良い魔法使い通りなんていうのもあるそうです。

最近はいろいろな通りで、その通りの名前に関するインフォメーションプレートが見られるようになりました。何気なくいつも歩いている通りでも、たまには足を止めて、自分がいる場所の説明を読むのも悪くないですね。
 

 

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