ポズナン (Poznań)

ポズナンを中心とするヴェルコポルスカ地方はヴェルコポルスカ(大きなポーランドという意味)という様に、広大な平原が広がり、湖があちこちに点々としている。

ポズナンはポーランドで最も古い町のひとつで、ポーランドの最初の統一者・ミェシェコ1世によってポーランドで初めての大聖堂が設置されグニェズノと並びポーランドの最初の王国・ポロニャ王国の中心地のひとつだった。王国の中心地がクラクフに移ってからは東西貿易の中継地として発展しつづけハンザ同盟にも加わった。その後、一時プロイセンの支配下にあった所為か町並みはドイツに似ているが、ドイツにはないポーランド独特のしっとりとした寂しげな雰囲気を醸し出していて、中世の独特の雰囲気を満喫できる。

現在のポズナンは商業都市としても発展を遂げ、毎年6月には世界的にも有名なポーランド最大の国際見本市が開催され、国際都市としても発展しつづけている。ちなみに、ポズナンからは車でヴェルコポルスカ地方の長閑な雰囲気を満喫しながらポーランドの最古の都市・グニェズノやポーランド最古の遺跡・ビスクーピンにも簡単にアクセスできる。

旧市街 ヨーロッパで最も大きい旧市街のひとつ。13世紀に作られた。第2次世界大戦で被害を受けたが、戦後市民の手によって再建された。
市庁舎 旧市街広場の真ん中にあるルネサンス様式の建物。毎日正午になると時計の上に現れる名物の2頭のヤギのからくり人形が観光客に大人気。現在はポズナン市歴史博物館になっている。
スタリィ・ブロヴァル 2003年に作られた商業とアート・ビジネスの総合施設。ショッピングセンターのほかにもアートギャラリーやクラブなどがあり、ファッションショーやイベントなどで一年中賑わっている。
オストルフ・トゥムスキ ヴァルタ川に昔たくさんあった島のうち現存する唯一の島。ポズナンで初めて司教区がおかれた場所。
聖ピオトル・聖パヴェウ大聖堂 オストルフ・トゥムスキにある、10世紀に作られたポーランドで一番古い大聖堂のひとつ。ポーランド初代国王であるミエシュコ1世をはじめ、ポーランドの初期君主たちが眠っている。大聖堂内にある金の礼拝堂にはミエシュコ1世とその息子のボレスワフ1世の像が飾られている。
皇帝宮殿 1905年から1910年にかけて、ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世の住居として作られた。第2時世界大戦時にはヒトラーの住居として改装され、その後赤軍のものとなった。現在は修復されて文化センターとして利用されている。すぐ横には市民の憩いの場であるミツキェヴィチ公園や日本学科のレベルが高いこと有名なアダム・ミツキェヴィチ大学がある。
国際見本市 中央・東ヨーロッパ最大の国際見本市会場。
聖マルチンのロガル ポズナンを含むヴィエルコポルスキェ県で11月11日の聖マルチンの日に食べられる、白いケシの実やナッツなどが入ったクロワッサンに似たお菓子。ポズナン市とポズナン菓子職人連盟が許可した店でしか購入することができない。ヴィエルコポルスキェ以外ではお目にかからないお菓子なので、この地方に行ったらぜひ試したいもののひとつ。

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