ポーランドの各月の名前とその由来

ポーランドでは現代日本のように1月、2月と数字では言わず、各月にそれぞれ異なる名前がついています。ちょうど昔の日本の睦月・如月のような感じでしょうか。今回は各月の名前と読み方、そして由来をご紹介します!

1月 STYCZEŃ(スティチェン)
名前の由来については諸説あるようですが、「接する・出会う」を意味する動詞のstykać się(スティカチ・シェン)から来たという説(前年と新年がぶつかるから)と、「切り刻む」を意味する動詞のsiekać(シェカチ)から来たという説(この時期によく木を切っていたから)などがあるそうです。

2月 LUTY(ルティ)
lutyという形容詞は昔のポーランド語で「厳しい・激しい」を意味しましたが、この時期はとても寒かったことからこの名前になったそうです。

3月 MARZEC(マジェツ)
諸説あるようですが、「凍える」を意味するmarznąć(マルズノンチ)が由来、また「戦いの神」であるMarsへ捧げるという意味のラテン語martiusが由来、などがあります。

4月 KWIECIEŃ(クフィエチェン)
「花が咲く」という意味の動詞kwitnąćが由来。春になると花が咲きますもんね。

5月 MAJ(マイ)
ローマ神話の豊穣の女神マイアス(Maius)の名前が由来。

6月 CZERWIEC(チェルヴィエツ)
この時期に発生していた蛆虫(czerwi)が名前の由来。昔はこの蛆虫が赤色の染料として使用されていた。

7月 LIPIEC(リピエツ)
この時期に花が咲くシナノキ(lipa)が由来。

8月 SIERPIEŃ(シェルピェン)
この時期に穀物を刈るために使用されていた鎌(sierp)が由来。

9月 WRZESIEŃ(ヴジェシェン)
この時期に花咲くヘザー、ポーランド語でヴジョス(wrzos)という植物の名前が由来。

10月 PAŹDZIERNIK(パジジェルニク)
亜麻や麻を加工するときに出るパジジェジェ(paździerze)というゴミの名前が由来。

11月 LISTOPAD(リストパド)
木からはらはらと落ちる葉っぱ(spadające liście)のようすが由来。

12月 GRUDZIEŃ(グルジェン)
「凍った土」を意味するgruda(グルダ)という単語が由来。