ポーランド人民共和国博物館 (Czar PRL)

 
2014年4月、ワルシャワに共産主義時代のポーランドをテーマにした博物館、Czar PRL(チャル・ペー・エル・エル – ポーランド人民共和国の魔法)がオープンしました!

この博物館、Adventure Warsawというワルシャワの観光ガイドさんグループの発案で作られました。ワルシャワを案内するには共産主義時代の話は避けて通れないこと、観光客が一番興味を持つのは建築物とそこに住んでいた人々の生活についてであるということを実感した彼らは、ワルシャワには共産主義をテーマにした博物館がないことに気づき、自分達で作ることになったのだそうです。ここでは共産主義時代のアパートの中や喫茶店を再現した展示などを見ることが出来ます。ここにある展示品のほとんどは蚤の市やバザールで見つけたもの、もしくは実家や親戚の倉庫に眠っていたものを持ってきたものだそう。

共産主義時代に青春時代を過ごしたポーランド人は、ここに来ると「あ、これはうちにもあった!これも覚えてる!」とはしゃぐことが多いのだとか。反対に共産主義を全く知らない若い世代だと、あまりにも現在と違うその独特の雰囲気に思わず目を見張る人も少なくないのだそうです。

博物館に携わる人々は、「共産主義を礼賛するつもりはないし、あの頃は良かったと言うつもりもない。共産主義は夢のようなシステムではなかったけれど、人々はその中で生活していかなければならなかった。そしてその人々の生活こそが一番私達にとって興味深いのです」と言っています。ここはイデオロギーを語る場所ではなく、当時の普通の人々の生活を垣間見れる場所なのだとか。当時の人々の暮らしぶりはどんなものだったのか、一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
 
 
Czar PRL
ul. Grochowska 316/320
(ul. Mińska側にあるul. Głuchaから入る)
 

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