マダムKのレシピワールド : アップルパイ

 
これからの季節の果物は り ん ご。 こちらのりんごは煮ると形がくずれてソースになるのでヨーグルトに混ぜたりホットケーキにのせたりしていろいろに楽しめます。
一番簡単なのはりんごの皮と種の部分を取り4つくらいに切って鍋に入れ水100cc程を入れて40分程弱火で煮ます。やわらかくなったらフォークなどでつぶしてシナモンを振り入れて出来上がりです。

もう食べなさそうな形の悪いものは煮てしまった方がおいしいですよ。色々な種類がありますが、それぞれ好みがあると思うので試してみてください。種類によって微妙に酸味が変わり飽きることがありません。

また以前何度か作ったりんごのケーキが食べた方々に好評だったので今回ここに紹介します。

applecake1
★パイ生地 (26センチ用の型)

小麦粉(Maka Pszenna Tortowa 450)  250グラム
ベイキングパウダー(Proszek do pieczenia)  小さじ1
バニラシュガー 1袋
砂糖 125グラム
卵 1個
バター  155グラム
サイコロ切りにしておくと混ぜやすい。

★フィリング

りんご (皮と芯を除いた部分を3ミリの野菜スライサーで千切り) 1キロ
砂糖 200グラム
Budyn waniliowym (Dr. Oetker)        2袋
白ワイン1本(750cc)又はりんごジュース         750cc

**子供用の場合はりんごジュース、味がくどい場合は400ccをりんごジュース、350ccを水で割ってもよい。
1) パイ生地の材料全部を台の上、またはボールに入れてゆっくりこねる。ひとまとめにまとまったらラップに包んで、冷蔵庫で一時間ほどねかす。
2) りんごは皮をむいて芯をとり千切り器にかけるか、又はスライサーで千切りにする。スライサーの場合は皮だけむいて芯を残しておくとスライスしやすい。

3) 型にバターを塗り、パイ生地を型に貼り付けていくように生地を伸ばしていく。
角の部分は厚くなり易いので丁寧に伸ばす(麺棒などで伸ばす必要はない)。フォークで穴をあける。

4) Budynを200cc程度のワインまたはジュースで溶いておく。

5) 残りのワインまたはジュースを火にかけ、砂糖を入れる。砂糖が全部溶けたら先に溶いたBudynを入れかきまぜる。最後にりんごをまぜあわせて、ぷつぷつと煮えてきたら火から下ろし型に流し入れる。

6) あらかじめ200度にあたためておいたオーブンに入れて50分から70分程焼く。焦げそうな時は温度を180度くらいに低くする。

7) 冷めてから型から取り出す。

お菓子を作る場合は必ずすべての材料を正しく計って準備してから料理に取りかかってください。この場合はBudynを使うのでタイミングを間違えると変な風に固まってしまうので必ずりんごは前もって刻んでおきスムーズに入れられるよう注意をしてください。

また小麦粉について少しふれておきます。日本の小麦粉にあたるのはMaka Pszenna(Tortowa) 450です。袋の横の部分に小さく番号が出ているので買う時に確認しましょう。あるいは番号だけ450と出ていれば大丈夫です。

参考にまでに餃子やピオロギの皮を作るような時はねばりが必要なので500。日本の強力粉にあたります。袋の名前ではPoznanske, Lomojske, Wroclaskeなどが強力粉ですが、数字を頼りにした方が確実だと思います。この番号が大きくなるほど粘り気が強くなります。パンを焼く時はこういう粘り気の強い粉が必要になります。

それともう一つ。Maka Ziemniaczanaというのがあります。これは日本の片栗粉にあたります。1キロと500グラム入りがあります。小麦粉と同じような袋で同じように売っているので名前を注意して見てください。

ベイキングパウダーは、ポーランド語ではProszek do pieczeniaといいます。これはゼラチンのような小さい袋入りで、缶入りはないので、開けたらすぐに使わないとふくらまなくなります。