ヨハネ・パウロ2世列聖

 
歴史上初のポーランド人教皇でありポーランド国民の誇りである第264代ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世(1920-2005)と、第261代ローマ教皇ヨハネ23世の列聖式が、今月27日日曜日にバチカンで行われます。

この2人のローマ教皇の列聖式には世界中から数百万人がバチカンを訪れると予想されており、またヨハネ・パウロ2世の母国であるポーランドからも数十万人が列聖の瞬間に立ち会おうとバチカン入りすると言われています。

ヨハネ・パウロ2世の列聖は死後9年という異例の早さです。ローマ・カトリック教会では「列聖」される前の段階に「列福」というものがあり、これらに認められるためには、本人が関係した奇跡が証明されなければなりません。ヨハネ・パウロ2世の場合は、フランスに住むマリー・サイモン・ピエール修道女の奇跡です。ヨハネ・パウロ2世と同じく重度のパーキンソン氏病を患っていたマリー修道女が、ヨハネ・パウロ2世が逝去して2ヶ月経った2005年6月、病気が良くなるように祈っていたら、彼女を悩ませていた病気の症状が一夜のうちにして消えたというものです。この奇跡はバチカンの奇跡調査委員会によって公認されました。

また今回の列聖式は、現教皇フランシスコと共に前教皇ベネディクト16世が同席する予定。教皇が二人同じ式に同席するというきわめて珍しい事態にも注目が集まっています。

列聖のミサは2014年4月27日日曜日の午前10時、バチカンのサン・ピエトロ広場にて行われます。この様子はTVP1, TVP INFO, TVP POLONIAで生中継されることになっています。