第27回東京国際映画祭:ポーランド人俳優が最優秀男優賞を受賞

10月23日から31日まで開催されていた第27回東京国際映画祭で、ポーランド人俳優ロベルト・ヴィエンツキェヴィチ(Robert Więckiewicz)が最優秀男優賞を受賞しました。

彼の主演した作品はヴォイチェフ・スマジョフスキ(Wojciech Smarzowski)監督の“マイティ・エンジェル”(原題:”Pod Mocnym Aniołym” – ポド・モツヌィム・アニョウィム)で、これはポーランド人作家Jerzy Pilch(イエジィ・ピルフ)の作品を映画化したもの。成功を収めている作家はアルコール依存症。彼は若い女性に出会い、依存症から抜け出そうと決心するもまた飲んでしまい、施設に収容される。そこで出会った他の依存患者たちのエピソードを交えながら、人間の心の闇を描くドラマです。

この作品のプロデューサーであるヤツェク・ジェハク(Jacek Rzehak)氏は、「作品は審査員や観客に大きな印象を与え、議論を巻き起こした。既にアジアの配給会社からは問い合わせが殺到している。この東京でのヴィエンツキェヴィッチ氏の最優秀男優賞受賞は、彼を世界最高の俳優の一人に押し上げるきっかけとなるだろう」とコメントしています。