2018カンヌ映画祭:ポーランド作品が16年ぶりにコンペ部門に!

5月8日から17日までフランス・カンヌで開催される第71回カンヌ国際映画祭のセレクション作品が4月12日発表され、ポーランド人監督パヴェウ・パヴリコフスキ(Paweł Pawlikowski)監督作品「Cold War (原題:Zimna Wojna)」が18作品(現状)のうちのひとつに選ばれました。

ポーランド人監督の作品がコンペ部門に出品されるのはロマン・ポランスキ監督の「戦場のピアニスト」以来、実に16年ぶりのことです。

本作品監督のパヴリコフスキ氏はワルシャワ出身。14歳で母親と共にイギリスへ渡り、オックスフォード大学在学中に映画の道に進みました。代表作には2013年に公開され、2015年に第82回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した「イーダ (原題:Ida)」があります。

「Cold War」は1950代のポーランド・ユーゴスラヴィア・ベルリンそしてパリを舞台に、愛し合う音楽家2人の姿を描いたもので、俳優陣も「イーダ」で主役イーダのおばヴァンダを演じたアガタ・クレシャ(Agata Kulesza)や同じく「イーダ」で歌手を演じたヨアンナ・クリグ(Joanna Kulig)、「Bogowie(英題:Gods)」でポーランド初の心臓移植手術を成功させた医師ズビグニエフ・レリガ氏を演じたトマシュ・コト(Tomasz Kot)、そして「杉原千畝 スギハラチウネ」でポーランド人スパイ・ぺシュを演じたボリス・シッツ(Borys Szyc)など、ポーランド映画界を代表する錚々たる顔ぶれが集まっています。

(写真はOpus Filmのものです)