コマサ監督最新作、2020年トライベッカ映画祭で最優秀作品賞受賞

2020年4月29日、米トライベッカ映画祭受賞作の発表があり、先日”Corpus Christi (原題:Boże Ciało)”でアカデミー賞外国語映画部門にノミネートされたポーランド人監督ヤン・コマサ(Jan Komasa)氏の最新作”The Hater (原題:Sala Samobójców. Hater)”がインターナショナル・ナラティブ部門で最優秀作品賞を受賞しました。 トライベッカ映画祭は9.11後にニューヨークの復興を願い始まった、毎年春にニューヨークのトライベッカで行われる国際映画祭で、サンダンス映画祭、サウス・バイ・サウス映画祭と並ぶアメリカ最大映画祭のひとつです。今年はコロナウイルスの影響から開催が十数日延期され、受賞作発表はインターネット上で行われました。 „Hater”はポーランド語の原題を見ればわかるように、コマサ氏が2011年に発表した作品“ログアウト (Sala Samobójców)”に続くもので、今作品では前作の主人公の母親がキーパーソンになっています。 „Hater”は法律を学ぶ大学生のトメックが大学を退学処分になるところから始まります。トメックは経済的スポンサーである幼馴染の家族にそのことを黙っていますが、結局嘘がばれてしまいます。結局PR会社で仕事を見つけますが、そこで彼がPRすることになった政治家は、以前のスポンサーが支援する政治家のライバルでした。 脚本は”Corpus Christi”と同じくマテウシュ・パツェヴィチ(Mateusz Pacewicz)、キーパーソンであるPR会社の女上司は2015年アカデミー賞最優秀開国後映画賞作品“イーダ”で主役イーダのおばを演じたアガタ・クレシャ(Agata Kulesza)が演じています。 関連記事 / Related posts: “Corpus Christi”が2020年アカデミー賞国際長編映画賞部門にノミネート! ポーランドの女子相撲 / Kobiece sumo w Polsce

“Corpus Christi”が2020年アカデミー賞国際長編映画賞部門にノミネート!

2020年1月13日、映画科学アカデミーは第92回アカデミー賞のノミネートを発表し、ポーランドのヤン・コマサ(Jan Komasa)監督作品“Corpus Christi(原題:Boże Ciało)”が国際長編映画部門(これまでの外国語映画賞部門)にノミネートされました。 ポーランドの作品が最後にアカデミー賞にノミネートされたのは2015年、パヴェウ・パヴリコフスキ(Paweł Pawlikowski)監督作品“イーダ(原題:Ida)”で、外国語映画賞を受賞しています。 コマサ監督は1981年ポズナン生まれ。父親は著名な俳優のヴィエスワフ・コマサ氏、弟シモンはオペラ歌手、妹のマリーはポップス歌手、もう一人の妹ゾフィアは演出家という生粋の芸術家族の出身です。 ポーランドでも最も期待されている若手監督のひとりであり、これまでの代表的な作品には“ログアウト(原題:Sala Samobójców)”、“リベリオン ワルシャワ攻防戦(原題:Miasto 44)”などがあります。 他にノミネートされた作品はスペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督の”Pain and Głory”や韓国のポン・ジュノ監督作品“パラサイト 半地下の家族”、仏ラジ・リ監督作品“レ・ミゼラブル”そしてマケドニアのドキュメンタリー映画“Honeyland”の4作品。アカデミー賞授賞式は2月9日にハリウッドのドルビー・シアターで行われます。     関連記事 / Related posts: „Corpus Christi”が2020年アカデミー賞国際長編映画賞ショートリスト入り コマサ監督最新作、2020年トライベッカ映画祭で最優秀作品賞受賞 2017年ベルリン国際映画祭:ポーランド映画”Pokot”が銀熊賞を受賞! 2015年ロカルノ映画祭:ポーランド人が最優秀監督賞を授賞 2016ヨーロッパ映画賞:”Body/Ciało”が“ピープルズ・チョイス賞”を受賞!

„Corpus Christi”が2020年アカデミー賞国際長編映画賞ショートリスト入り

第92回アカデミー賞における9部門のショートリストが発表され、ポーランドのヤン・コマサ(Jan Komasa)監督作品”Corpus Christi (原題:Boże Ciało)”が国際長編映画賞のリスト入りを果たしました。 この物語は少年院で改心し神父になろうと決心した少年が、出所後小さな町で神父に扮し聖職者として振舞うが、少年院時代の仲間がやってきたことで状況が変わってくるというもので、実際にあったストーリーが元になっているのだそうです。 ショートリストはノミネート前の最終候補リストで、スペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督の”Pain and Głory”や韓国のポン・ジュノ監督作品“パラサイト”もリスト入りしています。最終的なノミネート作品は2020年1月13日に発表されます。       関連記事 / Related posts: コマサ監督最新作、2020年トライベッカ映画祭で最優秀作品賞受賞 “Corpus Christi”が2020年アカデミー賞国際長編映画賞部門にノミネート! ポーランドの女子相撲 / Kobiece sumo w Polsce

ロマン・ポランスキ (Roman Polański)

ロマン・ポランスキは「戦場のピアニスト」や「ローズマリーの赤ちゃん」などの作品で有名なポーランドの映画監督です。 ポランスキーは1933年8月11日、フランスのパリでユダヤ系ポーランド人の家庭に生まれました。出生時の名前はRajmund Roman Liebling (ライムンド・ロマン・リーブリング)。彼が3歳になると一家はポーランドのクラクフへ引っ越します。1939年になるとユダヤ系であったポランスキ一家は、ドイツ軍が作ったゲットーに強制移住させられます。母親はアウシュヴィッツ強制収容所に連行され、虐殺されました。ポランスキは父親の手助けで逃げ延び、クラクフ郊外のカトリック教徒の家に隠れましたが、まもなくクラクフに戻り、路上で生活を始めます。 彼の家族はほとんど虐殺されていましたが戦後、生き残っていた父親と再会。13歳頃からアートに興味を持ち始め、映画館に通い始めます。その後クラクフの劇団に入団、演技力が高く評価されます。1953年に映画デビュー。その後アンジェ・ワイダ監督作品「世代(原題:Pokolenie)」に出演。 1954年にウッジの国立映画大学に入学。学生時代に撮った作品はどれも高評価されており、1958年の作品「タンスと二人の男(原題:Dwaj ludzie z szafą)」は5つの国際映画祭で入賞しています。1959年に女優のバルバラ・クフィアトコフスカと結婚(1962年に離婚)。1962年に発表されたデビュー長編映画「水の中のナイフ(原題:Nóź w wodzie)」は国内の賞賛を浴びたばかりでなく、ヴェネチア国際映画祭の批評家賞を受賞、またアカデミー外国語映画賞にもノミネートされました。その後フランスに移住。パリで知り合った脚本家ジェラルド・ブラックとコンビを組み、「反撥(原題:Repulsion)」、「袋小路(原題:Cul-de-sac)」を撮影、ベルリン映画祭で銀熊・金熊賞を受賞しました。1966年に「吸血鬼」の製作に入り、シャロン・テートと出会い、結婚してアメリカに渡ります。1968年に製作された初のハリウッド作品「ローズマリーの赤ちゃん(原題:Rosemary’s Baby)」で世界中に名前が知られることになりました。 しかし幸せな新婚生活も長くは続かず、1969年8月、妊娠8ヶ月だったシャロン・テートはビバリーヒルズの自宅でチャールズ・マンソン率いるカルト教団に惨殺されます。このときポランスキーは撮影のため家を留守にしていました。 1974年、ジャック・ニコルソンが主役の「チャイナタウン(原題:Chinatown)」を発表、この作品はアカデミー賞11部門にノミネート(1部門受賞)、またゴールデングローブ賞も7部門ノミネート(4部門受賞)し、一気に観客の層を広げることになりました。しかし1977年、当時13歳の子役の少女に性的行為をした容疑で逮捕、有罪判決を受けますが保釈中にパリへ逃亡。それ以来アメリカには一度も入国していません。 2002年に監督した実在のピアニストであるヴワディスワフ・シュピルマンの体験がもとになっている作品「戦場のピアニスト(原題:The Pianist)」は、カンヌ映画祭最高賞であるパルム・ドール賞を受賞。アカデミー賞では7部門にノミネートされ、3部門で受賞しましたが、上記の問題があるために授賞式には出席しませんでした。2019年9月には最新作“ジャキューズ”が第76回ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を、2020年3月の仏セザール賞で最優秀監督賞を受賞しています。 関連記事 / Related posts: 2018カンヌ映画祭:ポーランド作品が16年ぶりにコンペ部門に! チャイナ・タウン(China Town) アンジェイ・ワイダ(ヴァイダ) (Andrzej Wajda) クシシュトフ・キエシロフスキ(Krzysztof Kieślowski)

サンダンス映画祭でクリスティーナ・ヤンダが演技賞を受賞!

アメリカのユタ州・パークシティで2019年1月24日から2月3日まで開催されていた第35回サンダンス映画祭のワールドシネマドラマコンペティション部門で、ポーランドの女優クリスティーナ・ヤンダ(Krystyna Janda)が演技賞を受賞しました! コンペティションに出品されたヤツェク・ボルツフ(Jacek Borcuch)監督作品”Słodki koniec dnia (原題:Dolce fine giornata)”の中でヤンダはポーランドの詩人でノーベル賞受賞者・マリアを演じています。トスカーナ地方の小さな町に住む夫と住むマリアは、地元でとても尊敬される存在でした。ある日、マリアはエジプト系移民の青年と出会います。そしてローマでテロ事件が起きたことで、彼女の人生は180度変わるのでした。 クリスティーナ・ヤンダはスタラホヴィツェ出身の66歳。ワルシャワの映画大学を卒業後、ドラマ”Czarne Chumury”でデビュー。アンジェイ・ワイダ監督作品“大理石の男 (Człowiek z marmuru)”のアグニエシュカ役で一躍脚光を浴びました。その後も多くの映画や舞台に出演し、ポーランドではその名を知らない人はいない大女優です。 また本作品は、イタリアで活躍するポーランド人女優のカシャ・スムトニャク(Kasia Smutniak)がヤンダの娘役を演じていること、ポーランドの若手人気作家のシュチェパン・トファルドフ(Szczepan Twardoch)が脚本を共同執筆していることでも話題になっています。 関連記事 / Related posts: アンジェイ・ヴァイダ氏が死去 アンジェイ・ワイダ(ヴァイダ) (Andrzej Wajda) クシシュトフ・キエシロフスキ(Krzysztof Kieślowski) ワイダ監督、アカデミー名誉賞を受賞 2015年ロカルノ映画祭:ポーランド人が最優秀監督賞を授賞

„Zimna Wojna/Cold War”がヨーロッパ映画賞最優秀作品賞はじめ5つの賞を受賞!

2018年12月15日、スペインのセビリアで開催された第31回ヨーロッパ映画賞で、ポーランドのパヴェウ・パヴリコフスキ監督作品”Zimna Wojna / Cold War”が最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀脚本賞、最優秀女優賞(Joanna Klig)そして最優秀編集賞(Jarosław Kamiński)の5冠に輝きました! 本作品監督のパヴリコフスキ氏はワルシャワ出身。14歳で母親と共にイギリスへ渡り、オックスフォード大学在学中に映画の道に進みました。代表作には2013年に公開され、2015年に第82回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した「イーダ (原題:Ida)」があります。 「Cold War」は1950代のポーランド・ユーゴスラヴィア・ベルリンそしてパリを舞台に、愛し合う音楽家2人の姿を描いたもので、俳優陣も「イーダ」で主役イーダのおばヴァンダを演じたアガタ・クレシャ(Agata Kulesza)や同じく「イーダ」で歌手を演じたヨアンナ・クリグ(Joanna Kulig)、「Bogowie(英題:Gods)」でポーランド初の心臓移植手術を成功させた医師ズビグニエフ・レリガ氏を演じたトマシュ・コト(Tomasz Kot)、そして「杉原千畝 スギハラチウネ」でポーランド人スパイ・ぺシュを演じたボリス・シッツ(Borys Szyc)など、ポーランド映画界を代表する錚々たる顔ぶれが集まっています。 この受賞を受け、ポーランド国内ではアカデミー賞へのはずみがついたのでは、という声も出ています。 (写真はwyborcza.plのものです。 関連記事 / Related posts: 2018カンヌ映画祭:ポーランド作品が16年ぶりにコンペ部門に! 2019年アカデミー賞に”Zimna Wojna”がノミネート! ヨーロッパ陸上選手権、ポーランド代表メダル情報 ニキフォル / Mój Nikifor(私の見たポーランド映画) スコリモフスキ監督作品が2016年アカデミー賞ポーランド代表作品に

第68回ベルリン映画祭:マウゴジャタ・シュモフスカ監督作品が審査員賞を受賞!

2月15日から25日までドイツ・ベルリンで行われていた第68回ベルリン映画祭で、ポーランドのマウゴジャタ・シュモフスカ(Małgorzata Szmowska)監督作品「Mug (原題:Twarz)」が審査員賞となる銀熊賞を受賞しました!シュモフスカ監督の同映画祭での受賞は、2015年に監督賞を受賞した「君はひとりじゃない (原題:BODY/CIAŁO)」に続いて2度目となります。 「Mug」の舞台はポーランドのある田舎町。家族やガールフレンド、ペットに囲まれて日々を送っていたヤツェックはある日建築現場で大事故にあい、顔面移植手術を受けることになります。入院生活を終えて町に戻りますが、それまでとあまりに違う外見やまともに話せないことから、周りの人たちも以前と同じように彼を受け入れることができず、ヤツェックは自身のアイデンティティと直面することになり・・・ 主人公のヤツェックを演じた俳優のマテウシュ・コシチュシュキェヴィチは、プライベートではシュモフスカ監督と夫婦。顔面移植後の顔をつくるため、撮影中はメイクアップアーティストが毎日何時間もかけてメイクしたのだそうです。         (写真はwyborcza.plのものです) 関連記事 / Related posts: 第66回ベルリン国際映画祭:ポーランド人が最優秀脚本賞を受賞! 新内閣が就任宣誓、ベアタ・シドウォ氏が首相に 2018カンヌ映画祭:ポーランド作品が16年ぶりにコンペ部門に! 2015年ロカルノ映画祭:ポーランド人が最優秀監督賞を授賞 スコリモフスキ監督作品が2016年アカデミー賞ポーランド代表作品に

クシシュトフ・キエシロフスキ(Krzysztof Kieślowski)

クシシュトフ・キエシロフスキ(Krzysztof Kieślowski)は「デカローグ」や3部作「トリコロール」で有名な、ポーランドの映画監督です。 クシシュトフ・キエシロフスキは1941年6月27日ワルシャワで生まれました。義務教育を終えたあとは消防学校に入学しましたが、わずか半年で退学。1957年には家族のすすめで、彼の叔父が校長を務めていたワルシャワの演劇学校に入学。卒業後は演劇監督になることを夢見るも断念、ウッジの国立演劇大学へ進学しますが、入学試験には2回落第し、3回目でやっと合格したのだそうです。大学在学中の1967年にマリア・カウティッロ夫人と結婚。1972年には娘・マルタが誕生しました。 1976年に初めての長編劇映画『傷跡』でデビュー。1979年に製作した長編ニ作目の『アマチュア』はモスクワ国際映画祭で金賞を受賞しました。1988年から1989年にかけて、聖書の十戒をモチーフとした10編からなるTVシリーズ『デカローグ』を製作。この作品はヴェネツィア国際映画祭で上映され国際映画批評家連盟賞を受賞。後者は第41回カンヌ国際映画祭で審査員賞と国際映画批評家連盟賞を受賞しました。 1991年の『ふたりのベロニカ』はポーランドとフランスを舞台に容姿・名前が全く同じ二人の女性・ベロニカ(イレーヌ・ジャコブの一人二役)の運命を描いた作品で、第44回カンヌ国際映画祭で上映され、二度目となる国際映画批評家連盟賞を受賞しました。1993年からはフランス革命のキーワードであった「自由・平等・博愛」をテーマとした『トリコロール』三部作を製作。ジュリエット・ビノシュ演じる自動車事故で夫と娘を亡くした女性の絶望を描いた『トリコロール/青の愛』は、ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を、そしてフランスのアカデミー賞にあたるシーザー賞を3部門で受賞。1994年に発表した二作目、自分を捨てたフランス人の妻に復讐を企てるポーランド人理髪師の姿を描いた『トリコロール/白の愛』は、第44回ベルリン国際映画祭で監督賞を受賞。同年に製作された、人々の孤独をテーマにした『トリコロール/赤の愛』は第47回カンヌ国際映画祭で上映され、パルム・ドール賞受賞が期待されましたが、結局無冠に終わりました(ちなみにその時パルム・ドール賞を受賞したのは「パルプ・フィクション」)。 キエシロフスキは映画監督であっただけでなく、1971年からはポーランド映画人協会のメンバーでもあり、1978-81年には副会長を務めていました。またカトヴィツェやウッジ、西ベルリン、ヘルシンキ、スイスの映画学校で講義をするなどしていました。1977年には演劇監督として、自身の作品であるドキュメント映画をもとにした“履歴(Życzorys)”でデビュー。そのほかにもポーランド国営放送TVPで放送された“テレビ劇場(Teatr Telewizji)”でも3つの作品を監督しました。 1996年3月13日、心臓病で死去。遺体はワルシャワのポヴォンスキ墓地に埋葬されています。 関連記事 / Related posts: ニキフォル / Mój Nikifor(私の見たポーランド映画) 2017年ベルリン国際映画祭:ポーランド映画”Pokot”が銀熊賞を受賞! クシシュトフ・ピヨンテクがACミランへ移籍へ サンダンス映画祭でクリスティーナ・ヤンダが演技賞を受賞! ワイダ監督、アカデミー名誉賞を受賞

2017年ベルリン国際映画祭:ポーランド映画”Pokot”が銀熊賞を受賞!

2月18日、世界3大映画祭のひとつであるベルリン国際映画祭のコンペティション部門の発表が行われ、ポーランドのアグニエシュカ・ホランド(Agnieszka Holland)監督作品”Pokot (英題:Spoor)”が銀熊賞の一部門であるアルフレッド・バウアー賞を受賞しました! „Pokot”はポーランドの女流作家オルガ・トカチュクの” Prowadź swój pług przez kości umarłych”という小説をもとにつくられたもので、ズデーテン山地で起きた連続漁師殺人事件の謎にある老女が迫るというサンスペンスです。 監督のアグニエシュカ・ホランドはワルシャワ生まれの68歳。ポーランドだけではなくヨーロッパやハリウッドでも活躍しており、代表作には“ソハの地下水道(現代:W Ciewności)”やテレビドラマシリーズの“House of Cards(シーズン3)”などがあります。また脚本家としても活躍しており、キエシロフスキ監督の“トリコロール”3部作では脚本の共同執筆もしています。 (写真左がホランド監督、右は娘のカタジーナ・アダミック氏。写真はkultura.gazeta.plのものです) 関連記事 / Related posts: クシシュトフ・キエシロフスキ(Krzysztof Kieślowski) 2017年ベルリン国際映画祭:ポーランド人女優がシューティング・スター賞を受賞! 2015年ロカルノ映画祭:ポーランド人が最優秀監督賞を授賞 ワジェンキ公園のショパンコンサート開始 “Corpus Christi”が2020年アカデミー賞国際長編映画賞部門にノミネート!

2017年ベルリン国際映画祭:ポーランド人女優がシューティング・スター賞を受賞!

2月9日よりドイツのベルリンで行われている第67回ベルリン国際映画祭で、ポーランドの女優ゾフィア・ヴィフラチ(Zofia Wichlacz)がシューティング・スター賞(Shooting Stars Award)を受賞しました! この賞は1998年、ヨーロッパ映画界に登場した若く才能あるニュースターを取り上げて評価し、今後のステップアップをはかってもらうために1998年に創設されたもので、これまでにはジェームス・ボンド役でおなじみのダニエル・クレイグも受賞しています。 ゾフィア・ヴィフラチはカメラマンの父と脚本家の母を持つ、ワルシャワ生まれの22歳。2014年に発表されたヤン・コマサ監督の”Miasto 44 (英題:Warsaw 44)”でヒロインのビエドロンカ役を務め、2014年の第39回グディニア映画祭で最優秀主演女優賞を受賞。また、2017年に公開されたアンジェイ・ヴァイダ監督の遺作”Powidoki (英題:Afterimage)”にもハンナ役で出演しています。 (写真はshooting-stars.euのものです) 関連記事 / Related posts: 2017年ベルリン国際映画祭:ポーランド映画”Pokot”が銀熊賞を受賞! 2015年ロカルノ映画祭:ポーランド人が最優秀監督賞を授賞 ワイダ監督、アカデミー名誉賞を受賞 アンジェイ・ワイダ(ヴァイダ) (Andrzej Wajda) スコリモフスキ監督作品が2016年アカデミー賞ポーランド代表作品に

2016ヨーロッパ映画賞:”Body/Ciało”が“ピープルズ・チョイス賞”を受賞!

ポーランドのヴロツワフで行われていた第29回ヨーロッパ映画賞で、ポーランドの女性監督マウゴジャタ・シュモフスカ(Małgorzata Szumowska)氏の”Body/Ciało”(邦題:ボディ)がピープルズ・チョイス賞(観客賞)を受賞しました! シュモフスカ監督は、ペドロ・アルモドバル監督の“ジュリエッタ”やトム・フーパ=監督の“リリーのすべて”、そして今年ベルリン国際映画祭で金熊賞を獲得したジャンフランコ・ロージ監督の「海は燃えている~イタリア最南端の小さな島!」を含む12作品から自身の作品が選ばれたことに対し、「まさか自分が選ばれるとは思わなかった。震えが止まらない」と喜びを表しました。 „Body/Ciało”は摂食障害を患う女性オルガとその父、そしてセラピストのアンナが織り成す物語で2015年にはベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞しています。     (写真はpolskieradio.plのものです) 関連記事 / Related posts: 第68回ベルリン映画祭:マウゴジャタ・シュモフスカ監督作品が審査員賞を受賞! ロード世界選手権2014:エリート男子はポーランド人が優勝! 世界陸上2015北京:男子ハンマー投げでポーランド人が金・銅メダル スコリモフスキ監督作品が2016年アカデミー賞ポーランド代表作品に ポーランドの女子相撲 / Kobiece sumo w Polsce

アンジェイ・ヴァイダ氏が死去

ポーランドを代表する映画監督のアンジェイ・ヴァイダ(ワイダ)氏が2016年10月9日夜亡くなりました。90歳でした。 ヴァイダ監督は1954年に「世代 (Pokolenie)」でデビュー。56年に発表した「地下水道 (Kanał)」(第10回カンヌ国際映画祭審査員特別賞)、58年の「灰とダイヤモンド (Popiół i diament」(第20回ヴェネツィア国際映画祭国際批評家連盟賞)と合わせて「抵抗3部作」と呼ばれており、国際的な評価を受けました。 1976年には労働英雄となった男の末路を描いた「大理石の男 (Człowiek z marmuru)」を発表。その続編に当たる、80年代に始まったポーランドの抵抗運動”連帯”を描いた「鉄の男 (Człowiek z żelaza)」は第34回カンヌ国際映画祭でパルムドール賞を受賞しました。 1989年からは1991年までは上院議員を勤めました。2000年には第27回アカデミー賞で名誉賞を受賞。高齢ながらも精力的に映画製作を続け、2007年にはソ連によるポーランド人将校大虐殺をテーマにした「カティンの森 (Katyń)」、2013年にはポーランドの民主化運動指導者でのちに大統領となったレフ・ヴァウェンサ(ワレサ)氏の半生を描いた「ワレサ 連帯の男 (Wałęsa. Człowiek z nadziei)」を発表しました。最近では最新作「Afterimage (Powidoki)」の完成が発表されたばかりでした。この作品は2017年アカデミー外国語映画賞のポーランド代表作品として出品されることが決定しています。 また日本美術や日本について造詣が深かったことでも知られており、1997年に京都賞(思想・芸術部門)を受賞。賞金を基金として、1994年にクラクフに「日本美術技術博物館 マンガ (Muzeum Sztuki i Techniki Japońskiej Manggha」を設立しています。 (写真はwww.tvn24.plのものです) 関連記事 / Related posts: 2017年ベルリン国際映画祭:ポーランド人女優がシューティング・スター賞を受賞! ワイダ監督最新作「ワレサ」、ベネチア国際映画祭で上映 灰とダイヤモンド/ Popiół i diament (私の見たポーランド映画) アンジェイ・ワイダ 若き映画人たちへ贈る授業(ポーランド関係番組情報) アンジェイ・ドゥダ氏が大統領就任