春夏になると市場に並ぶこの不思議な形の野菜、日本で滅多に目にすることはないので何だろうと思う人もいるのではないでしょうか。これはポーランド語でKalarepa(カラレパ)、英語でコールラビといいます。日本語では蕪甘藍(カブカンラン)と呼ばれるそうです。 この野菜はポーランドではごく一般的なもので、火を通さず生で食べることが多いです。薄めに切ったものをそのまま食べたり、サラダに入れることもあります。食感はしゃりしゃりさくさくとしていて、固いリンゴに近い感じでしょうか。 加熱する場合の料理では、中をくり抜いて肉などの詰め物をし、オーブンで焼いたものが一般的なようです。皮をむいて下部と周りの厚みを残して中をくり抜いたものを固めの塩茹でにし、そこにお肉などを詰めてオーブンで焼きます。お肉以外では茹でたソバの実やお米なども合うそうです。そのままでもおいしいですが、トマトソースをかけてもおいしいです。 (写真はwiniary.pl、niam.plのものです) 関連記事 / Related posts: ビオバザールに行ってきました (キナコママのワルシャワ滞在記) BioBazarで家電無料回収 サワトカ・ヤジノヴァ(sałatka jarzynowa) BioBazar ポーランドのベリー類
シリヴォヴィツァ (Śliwowica)はポーランドをはじめとして中欧・東欧圏で広く飲まれているアルコールの一種で、アルコール度数が高いのが特徴です(50~70%)。プラムブランデーと呼ばれることもあります。 シリヴォヴィツァは原料であるプラムの果実と種を潰して圧搾し、撹拌したものを発酵させ、それを蒸留させたものです。蒸留回数が1回だとアルコール度数50~60%、2回だと70%のものが出来上がるのだとか。 ポーラン […]
11月1日は諸聖人の祝日でしたね。死者の日とも呼ばれるこの日(本当は死者の日は11月2日なのですが)ワルシャワの墓地を訪れた人は、入り口の前にお菓子やパンを売っている露店がたくさん並んでいたことに気付いたでしょう。そこで売られていたものは何だったでしょうか? 死者の日に売られているお菓子と言ってもPańska skórka(パンスカ・スクルカ)です。これは紙に包まれた白っぽいキャラメルのようなお菓子で、籠やプ […]
ヌシュキ・ヴ・ガラレチェ(Nóżki w galarecie)はポーランドで前菜やお酒(特にウォッカに合います!)のつまみとしてよく食べられるもので、簡単に言えば豚足のゼリー寄せです。スーパーやお肉屋さんでも手軽に購入できます。見た目もゼリーそのままですが、この料理の特徴はゼラチンを使わず、豚肉から出る脂肪分で固めることです。それでは作り方を簡単にご紹介します! 豚足はよく水で洗い、豚すね肉と一緒に鍋に入れて […]
2017年9月29日、ワルシャワのハラ・グヴァルディー(Hala Gwardii)が改修工事を終え、ワルシャワの新しいフードスポットとしてオープンしました。 ハラ・グヴァルディーは、ワルシャワ市民の台所と呼ばれているハラ・ミロフスカ(Hala Mirowska)とそっくりの対をなす建物です。ふたつともミロフスキ広場にあります。 1901年に建てられたハラ・グヴァルディーは第二次世界大戦まで市場として賑わっていました。戦後はスポー […]
ポーランドのスーパーの乳製品売り場に行くと、その種類の多さに圧倒されます。どれも似たようなボトルやカップに入っているけど、名前がちょっと違うみたい・・・ヨーグルトを買ったはずなのに何か中身が違う!?そんなことにならないためにも、どんなものがあるのかをまとめてみました! 名前 読み方 内容 写真 Mleko ムレコ 一般的に牛乳のことを指します。(ゴートミルクの場合はkozie mleko)。脂肪分も0%のものから3.2 […]
ポーランドのスーパーに買い物にいっても、ポーランド語がわからないので何が何なのかさっぱりわからない、ということはありませんか?今回はどこの家庭にもある調味料をポーランド語でまとめてみました!香辛料やハーブについては“ポーランドの調味料 – 香辛料編”をご参照下さい! ポーランド語 読み方 意味 写真 Sól スル 塩 Cukier ツキエル 砂糖 Ocet オツェト 酢 Olej オレイ 油・サラダ油 Oliwa z oliwek オリ […]
ポーランドは現在キノコが旬。以前「ポーランドのキノコ類」でもご紹介したように、市場でも道の露店でも、摘みたてのキノコがかごに盛られて売られています。大小さまざまな形のキノコがあり、それぞれ香りも異なって美味しいのですが、今回は特にポピュラーなクルキ(Kurki – アンズタケ)と呼ばれるキノコをご紹介します。 クルキはポーランドではすでに6月くらいから採取されるもので、鮮やかなオレンジ色が特徴で […]
フラキ(フラチキ-flaczkiとも呼ばれます)はポーランドの伝統なスープで、簡単に言えばモツの煮込みです。結婚式のご馳走として出されることも多く、どのポーランド料理店のメニューにも必ずある一品です。 フラキという名前はポーランド語ではそのまま「臓物」を表します。一般的には牛の胃が使われることが多いようです。モツは下ごしらえが大変なイメージがありますが、スーパーなどではすでに薄くスライスされたものが […]
コトレット・スハボーヴィはポーランドを代表する家庭料理のひとつです。最も有名なポーランド料理と言ってもいいのではないのでしょうか。 これは豚のロース肉(schab-スハブ)に衣をつけて油で揚げたもので、簡単に言うと日本のトンカツにそっくりです。大きな違いは、衣をつける前に肉を叩いて薄くしておくことでしょう。薄くした豚肉に塩・胡椒を振ってから小麦粉・卵・パン粉を順にからませ、ラードもしくは油を多めにひ […]
ポーランドは社会主義を経験したために「食べものを捨ててはいけない」という考えがが残っています。現在のようにスーパーにたくさん品物が陳列されていなかった時代でも、ポーランド人は工夫しておいしいものを作り出していました。しかし、おいしい食べ物が手軽に手に入るようになった今でも、当時の面影を残すケーキが売られています。それがバヤデルカ(Bajaderka)です。 これは乾いてしまいもう食べないクッキーや、余 […]
以前ピズィ(Pyzy)をご紹介しました!しかしひとくちにピズィと言っても実はさまざまな種類があるのはご存知でしたか?今回はそのなかでも有名なものをご紹介します! Kartacze(カルターチェ)は一般的なピズィより大きいもので、スヴァウキ、マズ―リ、ポドラシェ地方の名物です。中にはお肉が入っています。 Kluski śląskie(クルスキ・シロンスキエ)は小さくて、真ん中にへこみがあります。シレシア地方でよく食べられ […]
日本では食事は1日3回と決まっていますが、ポーランドではどうでしょう?今回はポーランドの伝統的な食事の時間帯と種類をまとめてみました! まず起きたら朝ごはん(Śniadanie – シニャダニエ)です。パンにハムやチーズをはさんだサンドイッチやスクランブルエッグなどを食べます。シリアルやヨーグルトを食べることも。紅茶もしくはコーヒーが付くのが一般的。 次は2回目の朝ごはん(Drugie śniadanie – ドゥル […]