シャファルニア (Szafarnia)

シャファルニアはワルシャワから車で南西に約3時間、クヤヴィ・ポモジェ県にある小さな村です。ここはショパンの学友の親が所有していた土地で、ショパンは1824年と25年の2回にわたり、夏休みを過ごすために訪れています。 ここでショパンは友人達と遊んだり、ピアノを練習したり、シャファルニアだけではなく近くの町に観光へ行ったりと、夏休みを満喫したそうです。また、地元のお祭りで見た民族舞踊のメロディや歌詞をメモし、自分もバセトラを演奏してその仲間に加わったのだそうです。 現在シャファルニア村にはショパンセンター(Ośrodek Chopinowski)があり博物館のようになっているほか、コンサートや1992年より毎年青少年のためのショパン国際ピアノコンクールが開かれています。 シャファルニアについては2014年NHK「名曲アルバム」で放送されました。機会があればぜひご覧ください。 関連記事 / Related posts: 2015年ショパン国際コンクール予選開始 ショパンのベンチ (Ławeczki Chopina) ジェラゾヴァ・ヴォラ (Żelazowa Wola) – ショパン生家 “ショパンと彼のヨーロッパ”国際音楽祭(Międzynarodowy festiwal muzyczny „Chopin i jego Europa”) ショパンゆかりの場所 ワルシャワ編・その2

アントニン 狩猟の館 Pałac myśliwski

ポーランドのヴィエルコポルスカ県、ポズナンから車で南東に2時間ほど行ったところにアントニン(Antonin)という小さな村があります。緑が多く湖もあるその村の中に建っているのが木造の狩猟の館(Pałac myśliwski)です。 この建物はカルル・フリードリッヒ・シンケルの設計で1822年から24年にかけてポズナン大公国総督であったアントニ・ヘンリク・ラジヴィウ(Antoni Henryk Radziwiłł)公の夏の館として作られました。アントニンという地名は彼の名前を取ったものです。 ラジヴィウ公は芸術、特に音楽に造詣が深く、チェロの名手でもありました。ゲーテやパガニーニ、ベートーヴェンとも親交がありました。彼は1827年と1829年の2度に渡りフレデリック・ショパンをこの館に招いています。ショパンはここでラジヴィウ公の娘ヴァンダにピアノを教えていたほか、ラジヴィウ公のために前奏と華麗なるポロネーズ ハ長調作品3”を作曲したほか、彼が唯一作曲したピアノ三重奏曲をラジヴィウ公に献呈しています。 戦後この建物は共産主義政権の所有物となり荒廃、その後ポーランドの作家で音楽評論家であったイエジィ・ヴァルドルフ(Jerzy Waldorff)氏のイニシアチブにより1975年から78年にかけて修復されました。 現在はホテルになっており、ショパンが滞在したといわれている33番の部屋にも宿泊できるほか、一室が小さなショパン博物館になっており、ショパンとこの館に関する資料を見学することが出来ます。また毎年秋には“秋の色のショパン (Chopin w barwach jesieni)”というフェスティバルが行われ、国内外の演奏者達が出演しています。 アントニンの狩猟の館については2016年NHK「名曲アルバム」や2019年TBS「世界の窓」で放送されました。機会があればぜひご覧ください! 関連記事 / Related posts: 2015年ショパン国際コンクール予選開始 ショパンのベンチ (Ławeczki Chopina) ジェラゾヴァ・ヴォラ (Żelazowa Wola) – ショパン生家

ショパンゆかりの場所 ワルシャワ編・その2

ポーランド人の誇りである作曲家、フレデリック・ショパンはワルシャワで育ちました。彼が住んでいた場所はどこでしょうか?ショパンゆかりの地、その2です! サスキ宮殿 ワルシャワ立憲王国時代だった1810年、フレデリックの父がこのサスキ宮殿の一角にあったワルシャワ高等学校の仕事を得たため、ショパン一家はジェラゾヴァ・ヴォラからここへ引っ越してきました1817年サスキ宮殿は軍の所有となったためショパン一家はここを去り、ワルシャワ高等学校は移転しました。この宮殿は1944年にドイツ軍によって破壊され、現在は無名戦士の墓の上にある列柱だけが残っています。 カジミエシュ宮殿 1817年、この宮殿にワルシャワ高等学校と王立ワルシャワ大学が開設されたため、ショパン一家はここへ引っ越して来ました。現在ワルシャワ大学の学長事務所が置かれており、すぐ正面にある東洋学科の建物にはショパンのポートレートと「1817-1827年この建物にフレデリック・ショパンが住んでいた」と記されているプレートが掲げられています。 ラジヴィウ宮殿 1818年2月24日、フレデリック・ショパン自身にとって初めての公式演奏会となる、ワルシャワ慈善協会のコンサートに出演した場所。現在は大統領官邸。 チャプスキ・クラシンスキ宮殿 1927年よりショパン一家が住んでいた場所。ここでショパンは生まれて初めて自分だけの部屋を与えられました。現在この建物にはワルシャワ美術アカデミーが置かれています。ショパン一家が住んでいた一角は“ショパンのサロン”となっており、見学することが出来ます。 サスキ郵便局 1930年ショパンはこの場所から馬車に乗ってパリへと旅立ちました。現在は郵便局ではなく、検察庁が置かれています。 聖十字架教会 ショパン一家が通っていた教会。ショパンの死後、姉のルドヴィカは遺言通りショパンの心臓をポーランドに持ち帰りましたが、ロシア政府の反応を恐れて当初はルドヴィカの家に隠された後聖十字架教会のカタコンベに移され、その後1878年、フレデリックの甥であるアントニ・イエンジェイェヴィチによって柱の中に安置され、その2年後には胸像で飾られたプレートが作られました。第2次世界大戦中に起きたワルシャワ蜂起の際、ドイツ軍はショパンの心臓の入った壷を持ち出し、ワルシャワの司教に委ねました。司教はそれを郊外にあるミラヌヴェクという村に隠し、ショパンの没後96年に当たる1945年10月17日、元あった場所に戻されました。 関連記事 / Related posts: 無料でスケートを楽しもう!ワルシャワ編 ショパンゆかりの場所 ワルシャワ・その1 ジェラゾヴァ・ヴォラ (Żelazowa Wola) – ショパン生家 “ショパンと彼のヨーロッパ”国際音楽祭(Międzynarodowy festiwal muzyczny „Chopin i jego Europa”) ショパンのベンチ (Ławeczki Chopina)

ショパンゆかりの場所 ワルシャワ・その1

ポーランドが誇る大作曲家ショパン。彼はワルシャワ近郊のジェラゾヴァ・ヴォラという村で生まれましたが、その後家族と共にワルシャワへ移り住み、20歳でポーランドをあとにするまでをこの街で過ごしました。今回はワルシャワにあるショパンゆかりの場所をご紹介します! ワジェンキ公園にあるショパンの銅像 ショパンが何故、ピアノの詩人と称されているかと言うとショパンの作曲した作品のほとんどがピアノのための演奏曲であるからだ。彼はピアノの黒い鍵盤をふんだんに使いピアノの音色に独特の味をもたせた。ショパンの後ろにあるのは柳の木。 フレデリック・ショパン音楽大学このショパン音楽大学ではポーランド人だけではなく、世界各国から来た生徒達が勉強している。日本からも毎年留学生が来ており、練習に励んでいる。建物の中にはショパンの銅像などもある。 ショパン音楽大学内のショパン像ショパンアカデミーの正面入り口を入るとこのショパンの銅像が出迎えてくれる。入り口には警備員がいるが、もし止められたら見学したいだけだとはっきり言えばOK。ちなみに中庭にもひとつショパンの銅像がある。 オストログスキ宮殿 中はショパン博物館になっている。2010年の国際ショパン年に改築され、最新の技術を駆使したモダンな博物館となった。向かい側にあるガラス張りの建物は国立ショパン協会。 カフェ  よくショパンが通っていた喫茶店。当時はCafe Brzezińskaという名前だったらしいが、現在はチェーン系のカフェになってしまった。 ヴィジトキ教会   ショパンが高校生のとき、学生ミサでオルガンを弾いていた教会。 関連記事 / Related posts: 夏のショパンコンサート ショパンゆかりの場所 ワルシャワ編・その2 2015年ショパン国際コンクール予選開始 ショパンのベンチ (Ławeczki Chopina) ワルシャワ:マタニティショップ

ショパンのベンチ (Ławeczki Chopina)

ワルシャワに来たことのある人なら、聖十字架教会前やコペルニクス像前でショパンの音楽を耳にしたことがあるのではないでしょうか? ショパン生誕200年にあたる2010年、ワルシャワには「ショパンのベンチ (Ławeczki Chopina – ワヴェチキ・ショぺナ)」なるものが作られました。これはショパンにゆかりのある場所の前に設置されていて、ボタンを押すとショパンの名曲が流れます。 このショパンのベンチは現在ワルシャワに15箇所あります。それぞれの場所と曲名をまとめてみました! クラシンスキ広場  pl.Krasińskich マズルカ イ短調 作品17の4 ミオドヴァ通り  ul.Miodowa マズルカ イ短調 作品68 コジャ通り  ul.Kozia 歌曲“フランカ(酒場の歌)” 音楽学校跡  Konserwatorium Muzyczne ワルツ 変ホ長調 作品18 ヴェッセル宮殿  Pałac Wesslów 華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 作品22 ラジヴィウ宮殿(現大統領官邸) Pałac Radziwiłłów ロンド ハ短調 作品1 サスキ宮殿跡  Pałac Saski マズルカ 変ロ長調 作品7の1 サスキ公園  Ogród Saski ノクターン ロ長調 作品9の3 ヴィジトキ教会  Kosciół ss. Wizytek ラルゴ 変ホ長調 遺作 カジミエジュ宮殿  Pałac Kazimierzowski ワルツ ホ短調 遺作 チャプスキ宮殿 (現ワルシャワ美術アカデミー) Pałac Czapskich ワルツ 変二長調 作品64の1 聖十字架教会  Kościół Świętego Krzyża ソナタ 変ロ短調 作品35 より “葬送行進曲” ザモイスキ宮殿  Pałac Zamoyskich 練習曲 ハ短調 作品10の12 グニンスキ・オストログスキ宮殿 (現ショパン博物館) Pałac Gnińskich – Ostrogskich バラード ヘ短調 作品52 ワジェンキ公園  Łazienki Królewskie ポロネーズ イ長調 作品40の1 関連記事 / Related posts: ショパンゆかりの場所 ワルシャワ編・その2 ワルシャワ (Warszawa) “ショパンと彼のヨーロッパ”国際音楽祭(Międzynarodowy festiwal muzyczny […]

ジェラゾヴァ・ヴォラ (Żelazowa Wola) – ショパン生家

ワルシャワから西に約54kmのところに、ジェラゾヴァ・ヴォラという村があります。車だと1時間半ほどの距離ですが、ワルシャワの喧騒とは全く違うのどかな田園風景が広がっています。ここはポーランドが誇るピアノの詩人、フレデリック・ショパンが生まれたところです。 フレデリック・ショパンの母ユスティナ・クシジャノフスカはこの一帯の領主であったスカルベク公爵家の侍女をしていた時、スカルベク家の子息の家庭教師をしていたフランス人のミコワイ(ニコラ)・ショパンと出会い結婚。1810年3月1日にフレデリックが誕生しました。 しかしフレデリックはここで少年時代を過ごしたわけではなく、ショパン一家は1810年の秋にはワルシャワへ引っ越します。ここにはその後、夏休みやクリスマスなどに遊びに来ていたのだそうです。 さてこの「生家」ですが、19世紀末にはすでにショパン博物館にしようというアイデアはあったものの、建物の改築・改装が始まったのは1930年代に入ってからでした。しかし1939年になると第2次世界大戦勃発のため作業は中断。1949年、ショパンの死後100周年に晴れて博物館はオープンしたのでした。 2010年にはショパン生誕200周年に合わせて再び博物館も改装され、まわりの公園も美しく整備されました。2016年よりまた改装工事で休館していましたが、2017年から再び開館しています。 ジェラゾヴァ・ヴォラのショパンの生家では毎年5月から9月の毎週日曜日の12時と15時、ショパンコンサートが行われています。ショパンの生まれた場所で聞く彼の作品もまた格別。ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか? (写真は全てchopin.muzeum,mwfc.plのものです) 関連記事 / Related posts: 自動車博物館 (Muzeum Motoryzacji i Techniki) ショパン生家、2016年秋から一時休館 ワルシャワ (Warszawa) ショパンのベンチ (Ławeczki Chopina) 古代遺跡ビスクピン (Biskupin)

夏のショパンコンサート

  ワルシャワの夏の風物詩といえば, ワジェンキ公園の日曜野外ピアノコンサート。 毎年5月から9月までの毎週日曜日, 12時と16時にショパン像の下でコンサートが開かれます。 1959年から続くこの歴史あるこのコンサートでは、ポーランド人だけではなく世界中から集まったピアニスト達が演奏します。演奏される曲目はもちろん全てショパン。たくさんのワルシャワ市民や観光客がのんびりとリラックスした様子でピアノの調べに耳を傾けている風景は、さすがヨーロッパ、さすがショパンの国というほかないでしょう。夏にワルシャワを旅行するなら、ぜひ押さえておきたいポイントです。2014年の詳しいプログラムについてはこちらを参照してください。 尚、ワルシャワから約54km離れた、ショパンの生家があるジェラゾラ・ヴォラでも、5月から9月までの毎週日曜日、12時と15時にショパンコンサートが行われており、ワジェンキ公園と同じく、各国から集まった著名なピアニストの演奏を楽しむことが出来ます。   (写真はwww.warsawtour.plのものです) 関連記事 / Related posts: ポーランドの音楽祭 その① ポーランド国営ラジオの“ショパンチャンネル” 2015年ショパン国際コンクール予選開始 “ショパンと彼のヨーロッパ”国際音楽祭(Międzynarodowy festiwal muzyczny „Chopin i jego Europa”) クラシックコンサートに行くなら・・・