ポーランドには“名前の日”というものがあります。ポーランド語ではimieniny(イミェニヌィ)といいます。正確に訳せば“聖名祝日”となるそうで、字があらわす通りキリスト教の守護聖人をお祝いする日のことです。ポーランドでは1年365日それぞれに聖人の名前が振り分けられており、自分の名前と同じ聖人の日を祝います。ポーランドのカレンダーには毎日それぞれの聖人の名前(男性・女性1名ずつ)が書いてあるのが普通です。 しかし毎日違う名前の日になるわけではありません。例えばポピュラーな名前のヨアンナ(Joanna)は2月2日、2月4日、3月1日、3月28日、3月31日、4月28日、5月12日、5月24日、5月25日、5月26日、5月30日、6月27日、7月9日、7月23日、8月8日、8月17日、8月21日、8月24日、8月26日、11月9日、12月12日となんと22回!も名前の日があります。だからといって毎回お祝いをするわけではなく、自分の誕生日のすぐ後の名前の日を祝うことになっています。 この日はプレゼントやお花、カードを渡してお祝いをします。誕生日のお祝いがもう一度あるような感じですが、年配の女性などは誕生日よりもこの名前の日を盛大に祝うこともあるようです。 関連記事 / Related posts: 2021年ワジェンキ公園ショパンコンサート開始! ピサンキ(Pisanki) 2019年ジェラゾヴァ・ヴォラのショパンコンサート日程・その1 2017年夏季ワジェンキ公園ショパンコンサート開始! 男性の日 (Dzień Mężczyzn) – ポーランドの祝祭日
1月22日はポーランドでは祖父の日、ポーランド語ではDzień Dziadka(ジェン・ジャトカ)です。 この日は前日の「祖母の日」と同じく、孫たちが大好きなおじいちゃんに日ごろの感謝の気持ちを伝えます。カードやプレゼントを贈ったり、離れて住んでいる場合は電話をかけます。 幼稚園や小学校では祖母の日や祖父の日のために、Laurka(ラウルカ)と呼ばれる手書きのカードを書きます。これは紙にクレヨンや色鉛筆で思い思い […]
ポーランドでは、11月30日の聖アンジェイ(św.Andrzej)の日の前夜をアンジェイキ(Andrzejki)と呼び、占いをする習慣が残っています。 なぜこの日に占いが行われるようになったかは定かではありませんが、スラブ諸国では秋から冬が結婚シーズン(ポーランドでは1月1日~謝肉祭)と見なされていたこと、秋の収穫後に屋外作業から屋内作業に変わることで、女性たちが糸紡ぎや刺繍などの共同作業で集まることが多くなる、と […]
風邪を引いたり、環境が変わったりしておなかを壊した経験は誰にでもあるはず。お医者へ行くのが一番ですが、そうもいっていられない時もあります。今回はポーランド式、おなかを壊した時の対処法をまとめてみました! ・スプーン1~2杯のコーヒーの粉(インスタントコーヒーではなくドリップ用のもの)を食べる ・ドロドロになるまで煮た白米を食べる ・亜麻の実(siemię lniane)を熱湯で茹でながらかきまぜてピューレのよ […]
イースター翌日の月曜日はPoniedziałek wielkanocny(ポニエジャウェック・ヴィエルカノツヌィ)、別名Lany Poniedziałek(ラヌィ・ポニエジャウック‐水かけ月曜日)です。Śmigus-dyngus(シミグス・ディングス)とも呼ばれるこの日はその別名からもわかるように、水を掛け合う日なのです。 これはもともとこの日に男性が女性に水をかけていた習慣からきているもので、たくさん水をかけられた女性は早くお嫁にいける、と言 […]
マズレック(Mazurek)はポーランドでイースターに食べられる伝統的なお菓子です。マズレック・ヴィエルカノツヌィ(Mazurek Wielkanocny)と言うこともあります。 タルト生地(スポンジ生地のようなものもあり)の上にキャラメルクリーム(masa kajmakowa)やナッツのクリーム(masa orzechowa)をたっぷり塗って、ナッツやドライフルーツ、クリーム、アイシングなどでデコレーションをしたものが一般的です。形は四角形のものをよ […]
3月8日は“女性の日 (Dzień Kobiet – ジェン・コビエト)”です。 ポーランドでは簡単に“女性の日”と言われますが、正式には“国際女性デー”。また“国際婦人デー”とも言われています。1904年3月8日、アメリカ・ニューヨークで、女性たちが婦人参政権要求のデモを起こしました。これを受けて1910年、コペンハーゲンで行われた国際社会主義者会議で、ドイツの社会主義者クララ・ツェトキンが「女性の政治的自由と平等のた […]
ポーランド語では新年のことをノヴィ・ロク (Nowy Rok)といいます。 日本ではお正月は神聖なものとして捉えられ、家族と一緒におせち料理を食べて初詣に行くなどしますが、ポーランドにはそのような習慣はありません。よってお正月特有の伝統料理などもありません。前日の大晦日に大パーティをしていることがほとんどなので、1月1日を二日酔いのまま過ごすことも全く珍しいことではありません。1月1日の午前0時はカウントダ […]
ポーランドではイースター前にピサンキ(Pisanki)という卵に絵付けをしたものを作ります。日本ではイースターエッグという名前で知られています。 卵はキリストの復活と、春に再び芽を吹く自然の象徴です。 昔はヴィドゥムシュキ(wydmuszki)と言って生卵の上と下に針で小さな穴を開けて白身と黄身をよく混ぜてから、片方の穴から口で空気を吹いて中身を出したものに絵を描くことが多かったのですが、最近は殻つきのゆで卵に […]
海のイメージがあまりないポーランドですが、北部はバルト海に面しています。毎年長い冬に耐えなければいけないポーランド人は、夏になると少しでも太陽の光を吸収しようとします。というわけで夏休みになるとポーランドの海水浴場は大にぎわい! それではポーランド人は夏、どこのビーチに行くのでしょうか?今回はポピュラーなポーランドのビーチをまとめてみました! 町の名前 説明 グダンスク (Gdańsk) 一年中観 […]
ポーランドにはさまざまな迷信があります。その中でも以前にもご紹介したように、結婚に関するものはとても多くあります。今回は結婚にまつわる迷信、その2です! ・結婚指輪は式の前に試着してはいけない。 ・新郎が結婚式で着るシャツを買うのは新婦の役目、新婦が結婚式で履く靴を買うのは新郎の役目。 ・新婦の持つブーケの花にはトゲがついていてはいけない。バラなどをどうしても使いたい場合はトゲを全て取ってしま […]
ポーランドに来て、友人や知り合いも増えると、いろいろな場所に招待されることが増えてきます。そんなときのために覚えておきたいポーランドのマナー、今回はお葬式編です。 ・服装について 基本的には黒っぽい色で統一する。故人の家族・親族は基本的に黒を着るが、それ以外の人は必ずしも黒である必要はなく、濃いグレーや紺などの黒に近い色でも良いが、明るい色を使うのは避ける(カバンや傘についても同じ)。ミニス […]
ポーランドでは年に2回、夏時間と冬時間で時間が変わります(”ポーランドの時差と夏時間・冬時間”参照)。夏時間と冬時間の変更は3月の最終日曜と10月最終日曜の午前2時に行われますが、冬時間から夏時間へは、1時59分59秒の次が3時00分00秒(1時間早く)になり、夏時間から冬時間へは2時59分59秒の次が再び2時00分00秒(1時間遅くなる)になります。慣れてえば生活に大きな影響はありませんし、現在はスマホやコンピュー […]