ポーランドの市営トラム

 
トラムの乗り方入門

トラム(路面電車)は、ポーランド語ではトラムバイといいます。ヨーロッパはトラムの先進国で日本でもいくつかの都市で最近ドイツから導入された新型トラムが走っています。写真のトランバイも新型で身体障害者の為に従来のトラムバイの乗降口にある階段が取り外され改良されています。大抵の路面電車は2両編成で、バスと違い渋滞に巻き込まれることがないので安心して利用できますが、スリの被害も報告されているので車内では用心するに越したことにありません。ワルシャワのトラムバイは網の目の様に走っており、何路線もあるので始めは迷うかもしれませんが、地図にも路線図が書かれているので行き先を確かめて利用してください。それではトランバイの乗り方を説明します。

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Kiosk(キオスク)で切符を買おう

まず当然切符を購入しなければなりません。
切符はポーランド語でBilet(ビレット)といい、写真のような自動販売機やキオスクで販売しています。それだけではなく、最近は車内に自動販売機があるトラムも増えてきましたが、まだそんなに数は多くありません。トラムの運転手から直接チケットを買うことも出来ますが、割高だったりお釣りがなかったり、切符そのものがなかったりということも多いので先に購入しておくことをお勧めします。現在ワルシャワの公共交通機関の普通乗車券は20分券が3.40ズォティ、40分券が4.60ズォティそして60分券が6.40ズォティで、時間内なら何度でも乗り降りできます。また1回乗り切りの乗車券は4.40ズウォティ。このほかにも1日券や3日券があります。会社や学校に通う人は定期券を購入することが多く、これは30日分が100ズォティ、90日分が250ズォティとなっています。この切符はトラムバイだけでなく地下鉄バスでも利用できます。

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Przystanek(停車場)で行き先を確かめよう

次に停車場を探しましょう。停車場は左の写真の様に赤いボックス型で、上の枠にそこに停車する全てのトラムバイの番号が表示されています。真中の掲示板にはそこに停車する全てのトラムバイの時刻表、出発駅、停車駅、終着駅が表示されているので良く行き先を確かめてから乗車しましょう。トラムの番号は1ケタもしくは2ケタ、バスの番号は3ケタと覚えておくと便利です。

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Kasownik(検札機)

乗車してこれですべてが終わったというわけではありません。ここからがとても大切で、乗車後すぐに切符を改札しなければなりません。簡単に説明すると、写真の器具に切符を差込みます。切符を差し込むと乗車した日付と時間が印刷されます。これを怠ると、検札官が切符を見まわりに来た時に切符を所持していても罰金を払うはめになるので気をつけましょう。現在、罰金は220ズォティになっています。

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Otwieranie Drzwi(ドアボタン)
最後に余談ですが、ポーランドのトラムバイはドイツのトラムなどとは違い、ドアはボタンを押さなくても勝手に開閉します。しかし、冬で極寒の日には全てのドアを開閉すると車内が寒くなるので、乗り降りする人がいるところのドアを自分でボタンを押して開けなければなりません。また、最近多く走っている新型トラムの場合は1年中関係なくボタンを押さないと開かないことが多いようです。

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最近はJak dojadęという、ポーランドの主要16都市を網羅している乗り換え検索サイトがあり、現在地からも目的地までのルート、所要時間や費用まですぐ検索できるのでとても便利です。

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