ピエロギ (Pierogi)

ピエロギ (pierogi)はポーランドの伝統料理のひとつで、見た目は日本の餃子にそっくりです。ポーランド料理店のメニューに必ずあるのはもちろんのこと、ピエロギ専門レストランもあります。ひとつの大きさはレストランや家庭にもよりますが、餃子の1.5倍から2倍と言ったところでしょうか。レストランでは6-9個で一皿、というところが多いと思います(専門店だと自分で個数を選択できるところも多いです)。皮も厚めのしっかりしたものなので、全部食べるとかなりの満腹感です。

小麦粉と水を混ぜてこねた生地を伸ばして丸くくり抜き、中央にフィリングを入れて二つに折ったものに火を通し、ソースをかけて食べます。茹でたもの(gotowane)と油で焼いたもの(smażone)が一般的ですが、最近のピエロギレストランではオーブンで焼いたもの(z pieca)などもあります。フィリングの種類が多く、注文する度に何を食べようかと頭を悩ませるのもまた楽しいです。お肉や野菜だけではなく、果物や白チーズを入れた甘いピエロギもあります。最近ではフィリングにも様々な味がありますが、今回は「ピエロギといえばこれ!」というものをご紹介します。特に一番上の3つはピエロギの基本と言ってもいいもので、ポーランド料理店なら必ずメニューに入っています。

ピエロギの種類読み方中身
z kapustą i grzybamiス・カプストン・イ・グジバーミザワークラウトとキノコ入り
z mięsemス・ミエンセム肉(多くの場合は豚肉)入り
ruskieルスキェロシア風という意味。ジャガイモとチーズ入り
z grzybami i mięsemス・グジバミ・イ・ミエンセムキノコと肉入り
ze szpinakiemゼ・シュピナキエムほうれんそう入り
z kaszą gryczanąス・カション・グリチャーノンそばの実入り
z jagodamiス・ヤゴダーミブルーベリー入り
z truskawkamiス・トゥルスカフカーミイチゴ入り
z malinamiス・マリナーミラズベリー入り
z wiśniamiス・ヴィシニアーミさくらんぼ入り
z seremス・セレム白チーズ入り

フィリングが決まったら次は上にかけるソースです。フィリングがお肉や野菜の時は、okrasa(オクラサ)と呼ばれる、溶かしバターやラードで作ったソースをかけることがほとんどです。代表的なオクラサは以下の3つです。

z cebuląス・ツェブロンキツネ色になるまで炒めたタマネギの入った溶かしバターまたは油
z boczkiemス・ボチキェム炒めたベーコンのみじん切りが入った油もしくはラード
z bułeczkąス・ブウェチコンパン粉を加えて炒めた溶かしバター

 

ちなみに果物入りや白チーズ入りピエロギの時はサワークリーム(śmietana シミエターナ)をのせ、その上に砂糖をかけて食べます。

 

また、ウシュカ(uszka – 小さい耳という意味)と呼ばれる、スープの具として使われる小さいピエロギもあります。バルシチという赤カブのスープにきのこ入りのウシュカを浮かべたのものは、ポーランドではクリスマスイブの食事で必ず食べられる、代表的な伝統料理です。

クラクフでは毎年夏にピエロギフェスティバルが行われています。さまざまなレストランが工夫を凝らした自慢のピエロギを出品するコンクールも行われており、地元の人・観光客で大賑わいになるそうです。