世界から見たポーランド(産業編)

 

ポーランドは世界の国の総面積の0.2%、69番目の大きさを占め、人口は世界の0.5%、33番目にあたります(ヨーロッパ内では9番目の大きさ、8番目の人口)。あまりこの数字にピンとこない人は、「チェコ、スロヴァキア、ハンガリー、そしてオーストリアの4国の国土と人口をたしても、まだポーランドの国土の方が広く、人口も多い」と聞けばどうでしょうか?
統計や数字を比較していくと、意外と面白い発見があります。ポーランドが世界の上位にランキングされているものは一体何でしょうか?

zytoライ麦 (世界2位)
実に世界のライ麦の20.1%(2011年)がポーランドで収穫されます。1位はロシアで22.9%です。2005年の統計では、ポーランド22.5%、ロシア23.9%と世界の半分のライ麦がこの2国で作られていました。ただし、人口1人当の収穫高にすると、ロシアが20.8kgに対しポーランドは67.5kgとダントツです。ポーランドのライ麦は主にパン、ウオッカ、家畜用に使われています。ポーランドのパンのおいしさは、国産ライ麦に因るものなんですね。ちなみに小麦の方は世界シェア1.3%で16位、ヨーロッパでは4.1%、6位です。
ziemniaki ジャガイモ (世界7位)
世界のじゃがいもの2.4%(2011年)と一見大したことないような数字ですが、ヨーロッパの中ではドイツに次いで2位、そのドイツも世界のじゃがいもの3.2%ですからあまり変わりありませんね。人口1人当の収穫高だとポーランド237kg、ドイツ144kgです。余談ですが、ポーランド語ではじゃやがいもに色々な呼び方があります。最も一般的なのはジェムニャキ(Ziemniaki)、ドイツ語から入ってきたカルトフレ(Kartofle)、ポズナンで良く使用されているピィリィ(Pyry)、山岳地方の方言でグルレ(Grule)などがあります。
buraki ビート(砂糖大根) (世界7位)
ビートといっても、ポーランド料理に出てくるあのビートとはちょっと違います。形は似ていますが、色は赤ではなく白。英語ではシュガー・ビートといって、名前の通りこのビートから砂糖が採れます。世界の4.3%がポーランドで生産されていますが、当然ながらポーランドの砂糖はほぼ100%このがビートから作られるので、私たちも知らないうちに口にしているんですね。ちなみにシュガー・ビートはロシア(1位)、フランス(2位)、米国(3位)など、世界中で作られています。
miedz 銅 (世界8位)
世界シェアは3.0%ですが、ヨーロッパではほとんど生産されておらず、ドイツの3.6%の次がポーランドです。ポーランドでも南西部のレグニッツァ、ルビン周辺でしか採掘されず、KGHMという国営企業がほぼ独占しています。銅は主に電線や機械部品、電化製品などに使われ、私たちの生活に欠かせないものとなっていますから、知らない間にポーランドの銅を使っているかもしれませんね。ちなみに日本は銅の生産では世界3位です。
wegiel石炭 (世界9位)
これも世界の石炭の1.2%という小さな数字ですが、ヨーロッパの中では1位です。また、ポーランドではここに上げた「石炭」以外に褐炭、亜炭という石炭化度の低いものも採掘され、こちらは世界の5.7%相当、世界8位となっています。ポーランドの電力の実に90%がこれら石炭による火力発電で賄われていますから、ポーランドと石炭は切っても切れない関係なんですね。
swinia 豚  (世界10位)
これも数字だけ見ると1.4%であまりびっくりしません。ただし約50%は中国、7%がアメリカ、ヨーロッパではドイツ2.8%、スペイン2.7%、フランス1.5%に次ぐ4番目ですから大したものです。ここでは頭数による統計になっていますが、それによるとポーランドには1,350万頭の豚が飼育されています。東京の人口とほぼ同じと考えるとびっくりせずにはいられませんね(2005年は1,810万頭で世界7位、この時はポーランドの人口の約半分の豚が飼育されていたことになります)。

参考:統計年鑑2013(注:ヨーロッパの順位にロシアが入っている箇所は除外して算出しています)