1989年6月4日は、当時社会主義政権下のポーランドで第1回目の自由選挙が行われた記念すべき日でした。これは1980年代初頭に始まった民主化運動の高まりを受け、政府と独立自主管理労働組合「連帯」に代表される反体制勢力の話し合いの場として設けられた「円卓会議」で合意された内容により行われた選挙でした。
この選挙は6月4日・18日と2回にわたって行われ、その結果「連帯」勢力が圧倒的大勝利を収め、東ヨーロッパでは戦後初めてとなる民主主義政権が発足しました。また東ヨーロッパ民主化のきっかけとなった出来事でもあり、ポーランドの歴史においても、共産主義の一党独裁国家から民主主義国家になる大転換の出来事でもありました。
「連帯」の活動の軌跡および民主化までの道のりはグダンスクのヨーロッパ連帯センターで見学することができます。
ポーランドの民主化については以前NHK「東欧民主化20周年」で放送されています。機会があればぜひご覧ください。