ついに、ポーランド人に人気ダントツのレジャー「きのこ狩り」に行って来ました。
日本人=海とすれば、ポーランド人=森というくらい、ポーランドの人は森が大好き。ただ森をそぞろ歩くのも好きだけど、きのこの季節ともなれば、これはもう「きのこ狩り」しかない。
前からそういう話を聞いていて、ぜひきのこを取りに行ってみたいもんだと思っていましたが、こればかりは自分たちだけで森に行ってやみくもにとるわけにもいかず、ずーっと機会を待ち望んでいました。
それが、ついこの間知り合いのポーランド人の家族から「どうぞ」と言って頂いて、初めて実現しました。
以前、ポーランド人の言う「散歩にいこう」という誘いは日本人にとっては「ピクニック」に近い距離を歩くといううわさを耳にしていたので、全身これ山登りという格好で挑みました。
ところが場所にもよるのでしょうが、ポーランドの場合、森=山ではないのですね、これが。平地に針葉樹が整然と生えている間をぬって歩くだけですみ、楽チン。下草すらほとんど生えていないから驚きです。「これ、誰か枝はらったりとかして、世話してるの?」と思わず聞いてしまったくらいです。
肝心のきのこですが、その辺りにいくつか「ダーチャ」(別荘)が建っていることもあって、とり尽くされてしまったのか、7人で1時間ほど探して、小さいのが2、3個という成果でした。
名前を覚えていられなかったのが悲しいですが、頭が茶色でかさの裏がうす黄色のマツタケに似たきのこでした。(バザールでよく売っている。一度買ってみたけど、すごく高い。6個で20zl(=500円)近くした)なんでも、友人いわく、かさの裏がしいたけのようにすじすじになっているものはだめで、つるんとしたものが食用に向くとのこと。
いずれにせよ、ポーランド人はみんな「きのこ狩りに行くなら、きのこのことちゃんと知っていないとね。まあ、私は大丈夫だけど」と言います。が、日本と同じく、毎年中毒という憂き目に遭う人が後をたたないらしい。
タクシーの運転手さんに聞いてみると、「最近は行かないね。きのことってる間に、車とられちゃうしさ。(→うまい、ざぶとん1枚)それにダニもいるしね」とのこと。確かに森にいるダニが原因でおこる「ダニ脳炎」は、件数は少ないものの、ポーランドでも発生していて、予防しようにも乳幼児にはワクチンの副作用が強すぎて接種は無理らしい。
うーん、命がけですね。こりゃ。
とったきのこは、酢漬けにしたり、乾燥して保存したり、スープにしたりするそう。今回お手製のスープがとてもおいしかったので、レシピを聞きました。
(1)たまねぎをみじん切りにして、バターでいためる。
(2)適当な大きさにきったきのこを入れてさらにいためる。
(3)小麦粉を少量入れて、さらに少しいためる。
(4)お水、ブイヨン、ハーブをいれる。
(5)できあがり直前に、サワークリームを入れる。
今回食べたきのこは調理するとなめこのような粘り気があり、スープもとろんとしていました。ねばねば系が好きな人にはたまらない一品になるかも。