またまたやってくれました。ようやく1歳になった下の息子。今度は手足口病です。日本だとポピュラーなこの病気、ポーランドではとくに命名がなされていないらしく、お医者さんも「ビールス性の感染症でしょう」でおしまい。そりゃそうだけど。突発性発疹はさすがに「3日熱」という名がついていましたが。(このときもなぜか2回発疹が出て、??いまだに突発だったのかすら疑問)
去年の冬も2人とも病気オンパレードでしたが、今年もまたかと思うとさすがにげんなり。病院に行かない週がないんじゃないかというほどで、病院にもマイレッジがあったらとっくにハワイぐらいには行けているはず。
このくらい病院に通っていると、薬がたまる、たまる。ポーランドは医薬分業で、お医者さんは処方箋のみ出して、自分でそれを持って薬局へ行って薬を買います。
日本でも処方箋薬局が増えてきましたが、決定的な違いは薬の量。日本だとたいてい3日分くらいしか出してくれず、こどもの風邪なんかだと、飲むのはいろんな薬がブレンドされたプラスチックの小さな容器に入ったシロップのみ。
ところがここは、なんでも1箱もしくは1瓶すべて買わないとだめ。したがって、ただの風邪でも処方によっては、解熱用座薬1箱、ビタミンC&カルシウム1瓶ずつ、鎮痛解熱剤1瓶、体の免疫を高めるホメオパシーの錠剤1箱なんぞを買う羽目になります。
もちろん飲みきることはめったにありません。そうすると、余った薬がどんどんたまっていく。自慢じゃないけど、うちにはすでに小さいミカン箱くらいはゆうにあります。うちの家くらい買ってしまうと、薬の名前を覚えてしまい、処方箋をもらった瞬間に家にあるかどうかの判断がつきます。
ゆえに無駄に薬を買うということもようやく減ってきました。往診に来たお医者さんには診察の後に薬箱を見てもらって、何か使える物がないか探してもらいます。
ですが、これにも落とし穴があり、あると思った薬があと5mlしかなかったり(瓶が黒いからわからん)、以前にもらった抗生剤が期限切れしてしまっていたり…。ですので、瞬時に判断せず、家にあると思っても一応処方箋はもらっておきましょう。(当たり前か)
あと、処方箋をもらうときに、どの薬が何の薬なのかを聞いておいて薬の外箱に書いておくと、あとで「これ何やったっけ?」ということが減ります。
一番困ったのは、自分で水を入れてつくる薬。そういえば日本でもドライシロップってあったかも。(日本の場合はちゃんと一包ずつわけてあるので、水の分量はどうでもいい)しかも、すべてポーランド語表記で、一体何mlの水を入れたらいいのかさっぱり。アバウトな私もさすがに薬となっては…。アパートの隣人も出払っていて、日本語のわかるポーランド人に電話をして、中の説明書を四苦八苦して発音し、どうにか分量をつきとめることができました。
日本では医薬同業が悪習のように言われて久しいですが、寒ーい冬、熱のある子をかかえて薬局まで走るのも一苦労です。あと、土日祝日や夜間の場合は24時間オープンの薬局を探す必要があります。これは地区によって当番制になっていたり、もともと24時間をうたっている薬局があったりといろいろです。最寄りの24時間営業の薬局だけはチェックしておきましょう。(イエローページのApteka参照)