ときめき Day Trip 〜ヴォルフス シャンツェ編〜

 
今回ご紹介する場所は、歴史好きな人にオススメです。

みなさんは、2008年に公開となった『ワルキューレ』という映画をご存知でしょうか?

主演をトム・クルーズが務めていて、第二次世界大戦中に実際にあったヒトラー暗殺計画を描いたものです。その暗殺の舞台となったのが、ポーランド北東部にあるヴォルフス シャンツェ/ ヴィルチィ・シャニエツ(Wolfss chanze/Wilczy Szaniec)です。

ヒトラーの暗号名だった「狼」が名付けられたこの地は、ドイツの総統大本営・国防最高司令部があったところなのです。とは言っても、ヒトラーの司令部は、ここだけでなく各地にあったそうですが・・・。

当時は、2000人ほどの人々が住んでいたというのですが、鬱蒼とした森の中、まったくその様子は感じられません。もちろん、司令部の場所ですから、目立たないように森の中に造られたと思うのですが・・・。暗殺計画は、時限爆弾によるものだったそうですが、その場所も確認することができます。あと数メートルでヒトラーを・・・!と、ここはしっかり想像力を働かせてください!

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当時の建物の跡が、朽ち果てつつも残っています。荒廃している景観が、そのまま流れた年月を感じさせます。危険で入れない場所もありますが、建物によっては中に入ることも可能です。観光バスも来ていてました。ポーランドも、観光地としての整備を考えているようですが、今のままでも“ポーランドらしく”って、いいように思います。保存してあるというより、そのままに残してあっただけ・・・なのでしょうが、そのあたりも“ポーランドらしい”と思うのです。

暗殺は未遂に終わりますが、計画を立てた将校たちは、ナチズム一色の戦中にあってドイツ人の良心を証明するものとして英雄的に扱われているそうです。

地図やガイドブックは買うことができます。ポーランド語だけじゃなくて、英語もありますが、日本語はありません。森を歩くので、女性の方はヒールだとダメですよ。お天気のいい日に、お友達とお出かけください。

(編集部注) 2013年現在は宿泊施設なども整備された観光地となっています