オプワテック (Opłatek)はポーランドのクリスマスに欠かすことの出来ない、薄くて白いワッフルです。英語ではChristmas Waferと呼ばれています。
これは小麦粉と水を練ったものを焼いたもので、聖母マリアやキリストの絵が象られていることがほとんどです。ポーランドではクリスマスイブの夕食の前に家族が全員食卓に集まると、それぞれがこのオプワテックを持ち、お互いに相手のオプワテックを少しちぎってから、お互いの健康や仕事での成功を祈った後、頬に3回キスをします。
この「パンを分け合う」儀式はキリスト教が始まった当初からあったようですが、当時はクリスマスとは関係なく、聖体拝領の意味で祝福を受けたパンを皆で分け合って食べていたのだそうです。ポーランドでこの伝統がいつから始まったのかは定かではないようですが、オプワテックについて記してある一番古い文献は18世紀終わりごろのものということです。
地方によっては、オプワテックは全ての生きものと分かち合うべきという考えから、家畜にも与えられることがあるそうです。またオプワテックを別のお皿に一枚取り分けてクリスマスイブの食卓に置いておく事がありますが、これは亡くなった家族とオプワテックを分け合うと意味合いがあるそうです。
(写真はlasbielanski.plのものです)