日本語でコンポートと言えばリンゴや洋ナシを甘く煮たデザートの事を指しますが、ポーランドのコンポート(Kompot)は飲み物です。
こでは生のフルーツやドライフルーツに水と砂糖を加えて煮出したもので、シナモンなどのスパイスを加えることもあります。レストランでと言うよりは家庭で出される素朴な味のもので、田舎のおばあちゃんの家などに行くと食事の時に出てきたりします。学生食堂などでも、ランチの定食とセットになっていたりします。
ドライフルーツを煮出したコンポートは、12月24日のヴィギリア(Wigilia – クリスマスイブ)の食事の際に必ず出されるものです。作り方は簡単、ドライフルーツ(プラム・リンゴ・洋ナシ・アプリコットなど)とクローブやシナモンスティックなどのスパイス、砂糖を鍋に入れ、そこに水を注ぎ、1時間ほど煮るだけです。家庭によっては煮出す前にドライフルーツを一晩水に漬けておいたり、煮る前に熱湯を回しかけたり、オレンジやレモンの皮を加えたり、また砂糖の替わりに蜂蜜を使うことも多いようです。
出来上がったコンポートは冷ましてから常温で頂くことが多いですが、温かいままでもおいしいです。ドライフルーツがたくさん手に入ったときにぜひ作ってみてくださいね。
(写真はkuchnia.wp.plのものです)