ザモシチ(Zamość)はポーランドの南東部、ウクライナとの国境から130キロのところにある人口約7万人の町です。1992年に世界遺産に登録されました。16世紀、イタリアに留学していた貴族ヤン・ザモイスキ公の「祖国にイタリアのパドヴァのような町を作ろう」という考えのもとに作られました。イタリアのパドヴァ出身のベルナルド・モランドが設計した後期ルネッサンス様式の町並みがそのままの姿で残っています。「ルネッサンスの真珠」「北のパドヴァ」とも呼ばれています。
・ザモシチの主なみどころ
市役所:旧市街のシンボルとなっている建物。現在の形になったのは18世紀後半。今も昔も市役所として機能している。
大聖堂: ヤン・ザモイスキによって1598年に建てられた教会。設計したのはベルナルド・モランド。1826年に改築された。
広場(大広場、水広場、塩広場):ザモシチには広場が3つある。!町の中心あり、15世紀ヨーロッパのもっとも美しい広場のひとつと言われている大広場は四角い形をしており、その周りを古い建物が囲んでいる。その他の二つの市場は町の対称的の部にある。水広場は堀の近くにあるためにその名がついた。塩広場は昔、ここに市場があり、ヴィエリチカなどの岩塩鉱で採られた塩が売買されていたことからその名がついた。現在でも16世紀に作られた建物が残っている。
ロトゥンダ:1831年に町を守るために作られ、1939年まで弾薬庫として使われた。第二次世界大戦時には処刑場となった。現在は中が開放されており、戦時中のポーランドについての展示を見ることができる。
動物園:1918年に作られた。クマやラクダ、ラマ、ワニ、ワシなどを見ることができる。
(写真はturystyka.zamosc.pl, roztocze.pl,goodpoland.comのものです)