世界において優れた作曲家として、また、素晴らしきピアニストとして知られているポーランドの音楽家、フレデリック・ショパンの死の原因に関する新仮説が出てきた。これまでに、このピアノの詩人とも呼ばれていたショパンは肺結核によって死去したと思われていたが、ポズナン医学大学のヴォイチェフ・チヒー教授の研究によると、ショパンはおそらくムコビシドーシス(繊維性嚢胞膵症)のためになくなった可能性がある。
繊維性嚢胞膵症、病名に”膵”という語がついているが、膵臓だけではなく、気道、腸、肝臓、胆道など全身の臓器の外分泌腺(汗、消化液、潤滑剤である粘液などを分泌する組織)が冒される病気である。 ショパンの症状を分析するチヒー教授にとって、その可能性が大きいとのことである。