ピサンキ(Pisanki)

ポーランドではイースター前にピサンキ(Pisanki)という卵に絵付けをしたものを作ります。日本ではイースターエッグという名前で知られています。
卵はキリストの復活と、春に再び芽を吹く自然の象徴です。

昔はヴィドゥムシュキ(wydmuszki)と言って生卵の上と下に針で小さな穴を開けて白身と黄身をよく混ぜてから、片方の穴から口で空気を吹いて中身を出したものに絵を描くことが多かったのですが、最近は殻つきのゆで卵に絵を描いていくことが多いようです。伝統的には染料は植物からとったものを使っていましたが、最近ではスーパーで人工着色料が簡単に手に入るので便利です。民芸品店などでは、木製の卵に絵をつけたものを一年中購入することができるので、ポーランドのおみやげにもぴったりです。

ひとくちにピサンキと言ってもたくさんの種類があります。今回は伝統的なポーランドのピサンキの種類をまとめてみました!

 drapanki Drapanki
ドラパンキ
色をつけた卵の殻に針などを使って模様をつけたもの
kraszanki Kraszanki
クラシャンキ
 野菜や植物を煮出した汁で卵を染めたあと、針などを使って染めた部分を削りながら模様をつけたもの
pisanki1 Pisanki
ピサンキ
蝋で模様を描いた後、染料にくぐらせて色をつけたもの
azurki Ażurki
アジュルキ
上記のヴィドゥムシュキという方法で卵の中身を出した後、先の細い錐などを使って模様を彫ったもの
nalepianki Nalepianki
ナレピアンキ
切った紙を卵に貼り付けたたもの