ショパンの生家があるジェラゾヴァ・ヴォラから北に10kmほど行ったところに、ブロフフ(Brochów)という村があります。
ここにある聖洗礼者ヨハネと聖ロフ教会(Kościół św. Jana Chrzciciela i św. Rocha)と呼ばれる大きな教会があります。
この教会はショパン一家にとっては大切な場所でした。1806年6月2日、ショパンの両親であるミコワイ・ショパンとテクラ・ユスティナ・クシジャノフスカがここで結婚式を挙げました。その後1810年4月23日、ショパンがここで洗礼を受けています。
ショパン家がワルシャワに引っ越した後も、ジェラゾヴァ・ヴォラを訪れた際にはこの教会にも訪れていたのではないかとみられています。また1832年、ショパンの姉のルドヴィカの結婚式もここで行われました。
ブロフフに教会が出来たのは1113年より前だとみられています。その後何度にもわたり増改築が行われました。第2次世界大戦ではそれほど被害を受けず残りましたが、その後手入れがされなかったために荒廃。1990年になってやっと修復されることになり、1999年に修復が完了しました。その後ショパン生誕200年の2010年にも内部が修復されています。