2月14日はバレンタインデー。ポーランド語ではWalentynki（ヴァレンティンキ）といいます。最近ではポーランドでも、日本と同じようにお祝いするようになっています。
日本では女性が男性に恋を打ち明けたり、チョコレートを手作りしたりと女性が努力する日ですが、ポーランドではそんなことはありません。男性から女性へチョコレートや赤いバラの花、アクセサリーなどの小物を贈るのがほとんどで、日本とは逆に男性がプレゼントに頭を悩ませたり、バレンタインディナーの予約を取ったりといろいろ大変な日のようです。
そのため2月に入った頃から、ショッピングセンターではバレンタインの準備に赤いハートのデコレーションや、バレンタインにぴったりな香水や下着のディスプレイが目立ってきます。バレンタイン直前になると、男性が店員さんに何をプレゼントすれば良いか相談している、ちょっとほほえましい光景をよく目にします。
ちなみにこちらでは日本と違って義理チョコのようなものはありません。家族にも職場の人にも特に気を使う必要はなく、完全に恋人同士で楽しむ日です。この日町中で見かけるカップルの女性は、必ずと言って良いほど赤いバラを持ってにこにこしながら歩いています。通常であればお洒落なレストランはバレンタインディナーの予約客でいっぱいになり、みんなワインやシャンパンを飲みつつロマンチックに過ごします。コロナ禍のため2021年のバレンタインのレストランはテイクアウト＆デリバリーのみ、2022年も制限つきでしたが、今年はコロナ前と同じように楽しむことができそうです。
ちなみにこのバレンタインデー、もともとポーランドの伝統に基づく祝日でも何でもなく、広まってきたのは社会主義崩壊以後の1990年代から。そのためにこの「商業主義的」な祝日を快く思っていない人もいるのだそうです。
