ポーランドの国際映画祭

ポーランドは音楽だけでなく、映画で有名な国でもあります。有名な映画監督のアンジェイ・ワイダやロマン・ポランスキもポーランド人です。国民も映画好きの人が多く、映像の世界を志す若者たちが勉強する国立の映画学校もあるほどです。そんなポーランドでは一年中さまざまな都市で映画祭が開催されています。今回はそのうちの最も有名なものをご紹介します。

DOCS AGAINST GRAVITY FILM FESTIVAL (Warszawa, Wrocław)
2004年に始まり、毎年5月もしくは6月に開催されている。ヨーロッパでも数少ない、長編ドキュメンタリー映画を主に対象とした映画祭。2012年からはワルシャワだけでなく、ヴロツワフでも開催。映画祭開催中はコンサートや展覧会、映画についての公開講座やディベートなども行われている。

http://www.krakowfilmfestival.pl/

Nowe Horyzonty (Wrocław)
2001年にサノックで始まり、その後場所を変えながら2006年より毎年7月にヴロツワフで開催されている。世界中から集められた、商業映画よりはアート系映画や自主制作映画、前衛的な作品など、従来の映画の型にとらわれない作品を多く扱う。アンダーグラウンド映画やアートの好きな若者が多く訪れる。

http://www.nowehoryzonty.pl/

Warszawski Festiwal Filmowy (Warszawa)
1985年に“ワルシャワ映画週間”として始まった映画祭で、毎年10月に開催されている。アメリカ・南米・アジア・中東・ロシアそしてヨーロッパの最新映画、自主制作映画、ドキュメント映画を上映。2009年には国際映画製作者連盟により、公式に国際映画祭として認定された。

http://www.wff.pl/

Camerimage (Bygdogoszcz)
1993年にトルンで始まり、その後ウッジでの開催を経て2010年よりビドゴシチで開催されている。世界でも最大規模の、映画を撮るカメラマンに焦点を当てた映画祭。国内外の作品が上映されるほか、学生による作品やポーランド映画、ビデオクリップ、短編・長編ドキュメンタリー映画のコンクールもある。開催中は映画上映のほかにもワークショップや講義などが多く開催される。

http://www.camerimage.pl/

Transatlantyk (Poznań)
2011年に始まった、国際映画&音楽祭。音楽と映画を通し、違う社会・環境にいる人々がより理解しあえることを目的としている。フェスティバルの発案者・ディレクターは2004年の映画「ネバーランド」でアカデミー賞作曲賞を受賞したヤン・A・P・カチマレック氏。開催中は国内外から集められた映画の上映だけでなく、たくさんのコンサート、脚本家やカメラマンなど映画製作者のためのマスタークラスや即興演奏・作曲のコンクールなども行われる。

http://www.transatlantyk.org/
(写真はwww.wff.plのものです)