ポーランド民主化25周年

 
1989年6月4日は、当時社会主義政権下のポーランドで第1回目の自由選挙が行われた記念すべき日でした。これは1980年代初頭に始まった民主化運動の高まりを受け、政府と独立自主管理労働組合「連帯」に代表される反体制勢力の話し合いの場として設けられた「円卓会議」で合意された内容により行われた選挙でした。

この選挙は6月4日・18日と2回にわたって行われ、その結果「連帯」勢力が圧倒的大勝利を収め、東ヨーロッパでは戦後初めてとなる民主主義政権が発足しました。また東ヨーロッパ民主化のきっかけとなった出来事でもあり、ポーランドの歴史においても、共産主義の一党独裁国家から民主主義国家になる大転換の出来事でもありました。

ワルシャワの旧市街にある王宮広場では記念式典が行われ、ブロニスワフ・コモロフスキ大統領とドナルド・トゥスク首相、元「連帯」リーダーのレフ・ワレサ元大統領のほか、アメリカのバラク・オバマ大統領、フランスのフランソワ・オランド大統領、ドイツのヨアヒム・ガウク大統領、ウクライナのペトロ・ポロシェンコ大統領、カナダのスティーヴン・ハーパー首相など世界約40カ国の代表が出席。式典ではアルバム“Night In Calisia”で2014年グラミー賞の最優秀大規模ジャズ・アンサンブル・アルバム賞を受賞したWłodek Pawlik(ヴウォデック・パヴリック)氏が、このために特別に書き下ろした作品“Wolność(自由)“が演奏されました。

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(写真はAgencja Gazetaのものです)