ママ・クマシュカの子育て日記:園の1年を振り返って

 
早いもので、子供の通う園も7月から夏休みに入ります。早いようで長かった1年。冬場は咳や鼻が出たり、風邪を引くのもしょっちゅうで、お休みが多かったものの、何とか1年無事に過ごせました。今回は、幼稚園、保育園の様子を交えながら、思った事や感じた事を書いてみようと思います。

上の子クマシュと幼稚園

☆クマシュは幼稚園に通う前の年、保育園に通っていました。下の子が産まれた為、なかなかかまってあげられなくなり、園で集団生活を体験させた方がよいのではないか?というのが行き始めた理由です。始めの頃は、とにかく泣いて嫌がって大変でした。うちからバスで3ストップの場所にあるのですが、毎日とにかく大泣きで、バス待ちしている周囲の人間が心配するほどでした。中でも降車場所にあるキオスクのおじさん。その頃から毎日クマシュを見ていて、気にかけてくれています。前を通る度に、〝チェシチ、クマシェック!〟と声を掛けてくれて、飴をくれる事もしばしばです。今では、子供の方から〝ジェンドブルィ、パン!〟〝パパー(ポーランドでバイバイの意)〟などと手を振っております。

☆彼の行く幼稚園を決める時、私はインターナショナルの園に入れたかったです。理由は簡単。私がポーランド語を話せない為、先生とのコミュニケーションが取れないからです。(子供は話せるというのに...。)ですが、インターの園はどれも家から遠い、経済的に負担が大きいなどといった事からこちらの公立の園に入れることにしました。家の隣に幼稚園があるので申し込んだのですが、定員オーバーで入ることができませんでした。他の園に空きがでたので申し込み、そこに何とか滑り込むことができました。そこに1年通ったわけですが、園は、比較的新しく、建物、園庭とも綺麗で広く、先生方もとても良い方ばかりなので、今ではここに入れてよかったな...としみじみです。

☆ポーランドの幼稚園の先生はどんな感じなのか?興味がある方もいるでしょうか?? クマシュは幼稚園の年少組、グループⅠ(3~4歳)に通っておりました。担任の先生は3人。若くて黒髪ショートカットの先生。その方は会うといつも、私につられて?ニコニコして居られる。もう1人は、金髪ショートボブ、40代位の目つきの厳しい先生。お迎えの度に、まるで私を睨んでいるかのような感じがしたので、私の事が嫌いなのかなぁと思っていましたが、クマシュが頭を打った時、一番心配して色々手配してくださったのは彼女でしたし、発表会の後の父母との団欒の場でも、一番気にかけてくださったのは彼女でした。ただ単に、愛想笑いをしないだけの方のようです。(そういう方、いらっしゃいますよね?)もう1人は、オレンジの髪のショートボブ、30代後半位の先生。4時に他の先生が帰られた後、残って子供の面倒を見られている方です。4時過ぎでもまだ多くの子供が残っているのですが、1人で子供をまとめている姿はさすがだなあと感心しきりです。あと、園長先生。とてもとても素敵なパニでして、いつもスーツ姿で子供に接しているのに、服に汚れの1つもない。すごい!(笑)園に通い始めて間もなくの頃、やはり来るのを嫌がっていたクマシュを、「一番のお気に入り」と言って下さって、子供にとっても、親の私にとっても、とても強い見方になりました。もう1人、50代かな?パニがおられて園と子供の面倒を見て居られます。皆さんとてもプロフェッショナルで、私が言葉ができなくとも、それはそれで、何とかなりました。

☆クリスマスの発表会の時には、「ママ、ママ!」と私から離れず、出し物に参加しなかったクマシュですが、母の日の発表会の時には、皆と一緒に歌と出し物を披露してくれました。(感激!)子供の成長って、すごいですねぇ。ただ、困ったのは一緒に見ようと連れて行った下の子が、「私もクマちゃんと一緒にいるぅ。クマちゃ~ん。」と舞台にいる彼の側に行きたがって大泣きした事でしょうか。園長先生がなだめてくださって、撮るのを諦めかけた写真も撮る事ができました。

☆園が夏休みに入る2週間前くらいに、「お昼寝はもうしないので、洗濯して来て欲しい。」とお昼寝に使っていた布団(カバーは持参したもの。中身は園のもの。)を渡されました。それは、手渡しされたわけではなく、ロッカーに置いてあったので、先生に聞いて、そう理解したのですが、私は彼女達の言う事に、〝タク〟だの〝ドブジェ〟などと返事をし、「こうこうこうと、言われたのですね?」と聞き返していないことに気が付きました。やはり聞き返すことは大事ですね。

下の子 花と保育園

☆花は、クマシュの通っていた保育園に入ったので安心でした。保育士の方がどんな方達なのかよくわかっていたし、その園での生活がどんなものかわかっていたからです。これから園を選ぶ方は、そこに子供を通わせている方に話を聞く、紹介してもらう事ができると心強いですね。

☆花は、園での生活を入園すぐに気に入り、朝起きると張り切って、「花ちゃん、学校(園の事)に行くのよ!」と言っていました。が、いざ園に着き、靴を履きかえると、「ママ!ママ!」と泣いて離れない事もあり、子供心って難しいな...と思いました。

☆お迎えに行くと、部屋の中からママめがけて駆け出してくる花。が、玄関ホールで遊んだり、そこにある階段の上り下りを始めちゃって、なかなか外に出るまでが長かった!冬場はセーターやコートなどで重装備してから外に出るのですが、それらを着せるのにもなかなか集中してくれないので困りましたねぇ~。他に、同じように遊び始めてなかなか帰れない子供もいて、親同士、「どうしたものか?」と顔を見合わせることもしばしばでした。

☆「今日は園で何を食べたの?」の質問に、決まって「え~と、スープとぉ、おいもとぉ、....お肉ぅ!」と同じ答えの花ちゃん。その日に食べたメニューは掲示板に貼ってあるのですが、字が達筆すぎて読めないこともしばしば。ポーランドの方って、達筆ですよね?お医者さまの書かれる処方箋も、「これって何?」と思いませんか?薬局の方は読んでますよね。びっくりです。

☆保育園の近くに教会があり、そこ所有の小牧場があります。馬、羊、やぎ、うさぎ、鶏、鳩などが飼育されており、餌を持って行ってあげることができます。私はキャベツやカリフラワーの食べない部分などを持って行きます。固くなったパンなどを持ってくる方も多いです。一度、馬にあげようと人参を持っていったのですが、子供があげたのは、やぎ!ぼりぼり食べるやぎを見ながら、「何でも食うなぁ。」と思った私です。また、そこには小さな池も作ってあり、魚が泳いでいます。子供はただ眺めているのが好きで、冬の寒い日にもそこでじっとして動かなかったので、早く帰りたい母の私は、困りました。