こんにちは、りんごです。ワルシャワは寒くなり、だんだん早朝&夜の散歩に出るのがキツいなあ、と思うようになってきました。
さて、前回に続いてお散歩にまつわるお話を書いてみたいと思います。私が今のアパートに住み始めてから常々疑問だったのが、どうしてうちの横の公園には生肉&骨が落ちているのかということでした。冗談のようですが本当です。私、ワルシャワに来てからいろいろな所に住みましたが、食べ残しやゴミが落ちていたことは数あれど、生肉を公園で見たことはありません。え、やっぱり信じられません?じゃあ証拠をお見せしましょう。
確かにこの公園の横は市場なので肉も売っています。が、いくらなんでも売れ残りやゴミをその辺に放るわけないだろうし・・・そしてもっと謎だったのは、他のワンコの飼い主さんをはじめ、公園を歩いている人たちが全く肉の存在を気にしていなさそうなことでした。え、もしかしてこれ普通の光景?
まあ肉も風景のひとつだと思っていれば問題はないのですが、困ったのはうめちゃんがそれを見つけて食べようとすることでした。大きい塊ならこっちも目を光らせてチェックすることはできますが、噛み砕かれた後の小さくなっている骨や、土にまみれて一見なんだかわからないようなものになっているともうお手上げです。あら土の匂い嗅いでるのね・・・と思ったら肉の切れ端食べてた、と言うことも一度や二度ではありません。変なものを食べておなか壊しても困るし。マズルカバーをしたほうがいいんだろうけどうめちゃんは異常に嫌がるし・・・うーんどうしよう。
そんなことを考えていた私、お散歩中よく会うワンコ連れのおばあちゃんにこの話をしたところ、フツーに「あ、あれはね、鳥の餌よ」との答えが返ってきてビックリ。鳥ってパン食べてるイメージしかないんだけど。まさかねえ。
しかし。お散歩に出たある夏の夜のこと。私は見てしまったんです。市場から出てきたおじさんがバケツに入った大きい骨つき肉を公園に投げ捨てているのを。そしてその瞬間、まるでヒッチコックの映画のように信じられないくらい大量の鳥が一斉にその骨めがけて飛んできたのを・・・!
おばあちゃんの言葉は本当でした。多分これ好意でやってるんだと思いますが、この公園にカラスが異常に多いのはこのせいじゃないのかという気もしないこともありません(通行人はしょっちゅうフンの被害にあうので辟易しております)・・・
公園で鳥のためにパンくずを撒いている人を見ることは日常的ですが、まさか肉&骨まで与えるとは思いもしませんでした。10年以上住んでてもまだいっぱい知らないことがあるもんだなあ、としみじみ思った一件でした。ちなみにこの話をポーランド人の友人にしたところ、「肉あげるとか聞いたことない」といわれたので、この公園特有の現象なのかもしれません。ポーランド、いまだに謎がいっぱいです。