ワルシャワの真ん中にある文化科学宮殿。市内のどこからでも見えるほど巨大です。中には映画館やカフェレストラン、劇場、オフィス、博物館そして30階には展望台があります。
1952年から55年にかけて作られたこの高さ237m、44階建ての「スターリンからの贈り物」、そういえば毎日通勤途中に見てるけど映画館と展望台くらいしか入ったことない・・・実際中はどうなってるんだろう?
というとで見学ツアーに参加してきました。文化科学宮殿のサイトを見るといくつかの会社が主催しているようですが、今回はPKiNツアーリストという会社の”Pałac od piwnic po dach(宮殿の倉庫から屋根まで)”という80分のツアーを選択。久しぶりに行った文化科学宮殿、下から見上げるとやっぱりとんでもなく大きいです。
文化科学宮殿の正面入り口を入って階段を上った右の奥にチケットカウンターがあります。ここでチケット購入(ネットで予約もできます。ここで買う場合は開始時間の30分前までにチケットを購入すること)。
まず階段を下りて地下へ。ここでは安全のためにヘルメットをかぶります。いかにも社会主義な廊下を歩いて換気装置室や中央管理室を見学。どちらの部屋にある機械も昔からあるソヴィエト製のものだそうで、タイプライターで書かれた文字が歴史の古さを物語ります。
さらに下に行くとガランとしたコンクリート打ちっぱなしの廊下に出ます。薄暗くてこれまたいかにも社会主義な感じだわ・・・と思っていたら
なんかいる・・・
猫でした。なんでも文化科学宮殿ではネズミ駆除の目的でずっと猫が飼われていたんだそうです。最近ではその役割もなくなりましたが、マスコット的な意味で飼われていとのこと。現在は12匹の猫がここで暮らしているそうです。彼らは通気口を伝って外にお散歩に出るらしく、文化科学宮殿のまわりで猫を見かけたらほぼ100%ここで飼われている子と思って間違いないそうです。ちなみに昔は猫が制御室のボタンを押してイベント中に電気が落ちるなんてこともあったそうです。
その後も文化宮殿の模型や現在改装中のSala Kongresowaで使われていた椅子や建設当時の様子についてなど、地下にも博物館的な展示がいろいろとありました。
地下でみっちり40分。この後は階段を上って再びチケットカウンターへ戻ります。ここでガイドさんが交代して、この後は上の階を見学。この様子はまた次回!
(冒頭の写真はwww.polskieradio.plのものです)