2006年3月27日、 ポーランドの優れたSF作家として世界中に知られるスタニスワム・レム氏が、心臓病のため死去した。85歳だった。レム氏は1972年のアンドレイ・タルコフスキー監督映画「惑星ソラリス」、2002年にスティーブン・ソダーバーグ監督とジョージ・クルーニー主演でリメークされた同名映画の原作になった「ソラリスの陽のもとに」や「宇宙創世記ロボットの旅」で有名であり、著作は世界40カ国以上で翻訳され、およそ3000万部以上を売り上げたという。 1989年の共産主義崩壊後はサイエンス・フィクションの執筆からは離れ、政治評論やネット社会の技術的・倫理的問題に焦点を当てたエッセイなどを発表していた。
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