ポーランドの憲法記念日(5月3日)

偶然にも日本と同じく、5月3日はポーランドの憲法記念日です。ポーランド語ではŚwięto Narodowe Trzeciego Maja(シフィエント・ナロドヴェ・チシェチェゴ・マヤ)と言います。

1791年スタニスワフ2世王が成文憲法案を議会に提出し、それが5月3日に議会で採択されました。これは成文国民憲法としてはヨーロッパで初のものであり、世界ではアメリカについで2番目です。

しかしこの祝日もこの1年後の1792年にポーランド・ロシア戦争が起こり、その直後第2時ポーランド分割、1795年の第3時ポーランド分割のあと1918年にポーランドが独立してポーランド共和国となるまで、祝うことは出来ませんでした。1919年の4月24日、5月3日のこの祝日は議会で正式に国民の祝日と決定されました。第2次世界大戦後は1946年まで祝われていましたが、各都市で学生によるデモが行われていたために、その後社会主義政府によってこの日にマニフェストや集会を行うことが禁止されてしまいました。

しかし1981年、戦後初めて政府はこの日に記念式典を開催。その後1990年4月6日に再び国民の祝日と認定されました。同年の5月3日の記念式典はワルシャワの王宮広場で行われ、ヤルゼルスキ大統領(当時)が出席しました。

現在でもこの日には各地でパレードなど、様々なイベントが行われています。