ヴィエルキ・ポスト(Wielki Post) – ポーランドの祝祭日

ヴィエルキ・ポスト(Wielki Post)はポーランド語で四旬節のことです。四旬節はカトリック教徒にとって一番重要な日である復活祭(イースター)に向けての準備期間のことを指します。

四旬節は「40日の期間」という意味です。イエス・キリストが荒野で40日断食をしたことに由来していますが、日曜日には断食をしなかったことから、実際には復活祭の46日前の水曜日から始まります。この水曜日は「灰の水曜日(Popielec)」と呼ばれており、この日には教会で頭や額に灰をふりかけてもらいます。

四旬節の最中は節制した生活を送らなければなりません。ごちそうや娯楽、パーティなども控えます。また、この時期に結婚式を挙げるのもあまり良しとされていません。日本で大斎と呼ばれるカトリックの断食ですが、実際にはポーランドでは断食と言っても肉類を控えたり、たばこやアルコール、お菓子などの嗜好品を節制するだけことが多いのだそうです。ちなみに敬虔なカトリック信者は四旬節だけでなく、年間を通して毎金曜日には肉類を採りません。これは日本では小斎と呼ばれています。