聖体の祝日(Boże Ciało) – ポーランドの祝祭日

Boże Ciało(ボジェ・チャウォ)は日本語で聖体の祝日もしくは聖体節と呼ばれるカトリックの祝日です。正式名称Uroczyctośc Najświętszego Ciała i Krwi Pańskiej(ウロチストシチ・ナイシフィエンチシェゴ・チャワ・イ・クフィ・パンスキェイ)というのだそうですが、日常的にはBoże Ciałoと呼ばれています。

カトリック教会のほかにも一部の英国国教会やルーテル教会、またリベラル・カトリック教会などでも祝われます。これは聖体に対する祝日であり、キリストの人生における出来事を記念して祝うものではありません。

ポーランドでは14世紀初頭、クラクフ司教区のNankier(ナンキェル)司教が導入したのが始まりだそうですが、15世紀初頭には国内全ての教会で祝われるようになったそうです。中世・ルネッサンス時代はポズナンにある聖体教会(Kościół Bożego Ciała)でのお祝いがとても盛大で有名だったのだとか。

この日は各地でprocesja(プロツェシア)とよばれる行列があります。これはその街の神父が先頭に立ち、その町のキリスト教に関係のある場所(十字架やキリスト像・聖母マリア像のあるところなど)をまわるものです。行列の途中、このために特別に設置された4箇所の祭壇にたちどまり、そこで聖書の一節が読まれます。白い服をまとった子供たちが花びらを撒いたりと、なかなかにぎやかな光景です。

この聖体の祝日は移動祝日で、毎年三位一体の祝日の後の木曜日に祝われています。2021年は6月3日に当たります。また、国によってはその3日後の日曜日に祝うところもあります。伝統的にカトリック教徒の多い国では国民の祝日です。ポーランドもこの日は学校も会社も、お店なども全部お休みになります。

(写真はwww.poland.gov.plのものです)