ブラク(Burak)

ポーランドのスーパーや市場で売っている赤黒いような紫色のような、蕪にそっくりのかたちのこの野菜。これはビート(テーブルビート)で、ボーランド語ではburak(ブラク)と言います。単数だとブラク(burak)ですが、複数のブラキ(buraki)という言葉を耳にすることの方が多いかもしれません

ブラクを使った代表的な料理と言えばバルシチ・チェルヴォヌィ(barszcz czerwony)ですが、お肉の付け合わせにはブラクを茹でた後に荒くすりおろし、レモン汁と塩と砂糖で味付けしたブラチキ・ゴトヴァネ(buraczki gotowane)や、同じように茹でてすりおろしたブラキをバターで炒めて塩コショウと少量のお酢で味付けしたブラチキ・ザスマジャネ(buraczki zasmażane)もとてもポピュラーです。

また冬用の保存食として、茹でたブラクを酢漬けにしたものもあります。これは乾いた瓶に茹でたブラクを詰め、そこにお湯にお酢と砂糖そして塩を加えてから冷ましたものを注ぎ、蓋をして密閉します。ニンニクや生のディル、黒コショウやシロガラシを加えることもあります。

ブラクの色はとても濃いので、料理中に汁が飛んで洋服にシミが・・・なんてこともあるのでエプロンは必須です。手もまな板も赤く染まるので、調理後はすぐに洗うのがベター。火を通したブラキはサラダに加えても美味しいです。ヤギ乳のものやゴルゴンゾーラなど、味の濃いチーズともよく合います。

(写真はwymarzonyogrod.plのものです)