ポーランドの教育システムは日本とは少し違い、日本では4月に始まる新学期は9月1日、そして一年が終了するのが6月最後の金曜日です。9月1日が金曜・土曜・日曜日に当たる場合は、その次の月曜日から新学期が始まります。
2ヶ月に渡る夏休みの間、子供たちは家族と旅行に出かけたり、親元を離れてサマーキャンプに行ったりします。これらのサマーキャンプはObóz(オブズ)やKolonia(コロニア)と呼ばれ、専門の旅行会社も多くあり、とてもポピュラーです。スポーツや外国語習得をテーマにしたものが多く、場所も山や海・湖の近くなど都会を離れた自然いっぱいの場所で行われることがほとんどです。そのほかにも、ボーイスカウト・ガールスカウト活動に精を出す子供たちもいます。
6月最後の金曜日、ほとんどの子供たちは白いシャツに黒いズボンやスカートなどのちょっとフォーマルな格好をして学校に行き、成績表(świadectwo szkolne – シフィアデツトフォ・シュコルネ)を貰います。成績がよければ、成績表に白と赤の縞が入っていて、先生からご褒美(本)をもらいます。生徒たちからは先生に感謝のしるしとしてお花が贈られます。
6月で一年が終了するため、日本の子供とは違って夏休みの宿題に頭を悩ませることなく、思いっきり夏休みを満喫できるのはなんともうらやましい限りです。
ちなみに大学が始まるのは10月の初旬。大学は前期と後期に分かれており、もちろん後期の期末試験がいつあるかはそれぞれ違うので一概には言えないのですが、全ての試験がうまく6月中に終われば夏休みはまるまる3ヶ月!旅行に行ったり実家に帰ったり、はたまたアルバイトに明け暮れたりと、これは日本の大学生とあまり変わらないのではないでしょうか。
(写真はpionki24.pl, ekspressilustrowany.plのものです)