オスツィペック (Oscypek)

オスツィペック(oscypek)はポーランドの南部の山岳地帯で昔ながらの製法で作られる、伝統的な燻製チーズです。

このチーズは羊の乳で作られており、円錐形もしくは童話に出てくる糸紡ぎのような形をしています。中央部分には模様が入っていて、外側は明るい茶色、内側はクリーム色をしています。食感はかためで、塩気が効いています。2007年にはEUの原産地名手保護制度に認定されました。

羊の乳は牛乳に比べてたんぱく質やカゼイン、ビタミンA・Bを多く含むのだそうで、ポーランド南部では食用にするほか、昔から薬品としても使用されていたのだそうです。独特のきつい匂いと味があるためにそのまま飲まれることはあまりなく、ポーランドで採取される羊の乳の70%がチーズとして加工されるのだそうです。

オスツィペックはそのまま食べてもおいしいのですが、輪切りにしたものをフライパンで軽く焼き、クランベリーのジャムを添えることもよくあります。中がトロッとしてとてもおいしいです。サラダに加えても。

しかしこの伝統的なチーズ、最近スーパーなどで出回っているものはほとんどが牛乳で出来ているものなんだとか。南部で売られているものにも牛乳製が増えてきたそうです。購入する際には、ぜひ厳しいチェックを忘れずに!